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『義妹、今日も家の中でサバイバルしてるんだけど』  作者: AQUARIUM【RIKUYA】
第二章:『夏休みサバイバル編』
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第29話『義妹、親戚の家でサバイバル遠征編を始める』



 


夏休み終盤――

俺たち篠原一家は、車で数時間かけて母方の実家へと帰省していた。


田んぼ、山、川。

空気がうまくて静かで、虫の声だけが響く。


「……ここなら、さすがにサバイバルはないだろ」


俺はそう信じていた。

――が、甘かった。


 


「お兄ちゃん、今日からここは“古代フィールド・ノスタル村(自称)”だからね!」


義妹・咲良が、親戚の家の縁側で宣言した。


「……おじいちゃんの家を勝手に古代遺跡みたいにすんな!!」


「だって! ほら、納屋とか神社の跡地とか、謎がいっぱいだよ!? サバイバル要素が無限だよ!?」


「もう帰っていいかな俺……」


 



 


だが、今回のサバイバルはスケールが違った。


【ノスタル村・冒険ルール】


① 神社跡地に隠された“おばあちゃんの古文書(=昔のレシピノート)”を探せ!

② 竹やぶを越えて、虫取りミッションをクリアせよ!

③ 夜は“田舎の怪談編:納屋の灯りは誰がともす?”(※手作り紙芝居つき)


 


さらに、

・近所の子どもたち:すでに咲良と打ち解けて“咲良団”を結成

・従姉妹:巻き込まれて「咲良ちゃん、発想がRPGだね」と笑っている

・おじいちゃん:完全にノリノリで「よーし、ワシも山の守り神役やるか!」


「なんでみんな参加前提なんだよ!!!」


 



 


結局、俺は


・竹やぶで汗まみれになりながらカブトムシを探し

・神社跡で謎のノートを発見(本当にレシピ帳だった)

・夜は納屋の前で“ランタンと謎解き”に参加させられ


気づけば、地元の子どもに「兄ちゃん、RPGの主人公っぽいな」と言われていた。


……俺、ただの巻き込まれ型NPCなんだけど。


 



 


夜。

縁側でスイカをかじりながら咲良がつぶやいた。


「お兄ちゃん……こういう夏、絶対忘れたくないね」


「俺は……記憶から抹消したい……」


「それじゃあダメ! 来年は“村ダンジョン・完全版”でリベンジだから!」


やっぱり、この妹は最強で最凶のサバイバリストだ。


 


(つづく)



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