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『義妹、今日も家の中でサバイバルしてるんだけど』  作者: AQUARIUM【RIKUYA】
第二章:『夏休みサバイバル編』
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第27話『義妹、ビニールプールを“ウォーターアリーナ”に変える』



 


土曜日、昼下がり。

暑さにぐったりしていた俺――篠原悠真は、

「今日は絶対クーラーの前から動かない」と決めていた。


だが、義妹・篠原咲良がポンっと水鉄砲を差し出してきた瞬間、運命は変わった。


 


「お兄ちゃん、ベランダ準備完了! 今日のステージは“ウォーターアリーナ”だから!」


「やだぁぁぁぁぁ!!!」


「いいから水着に着替えてきて!」


「そもそも俺、泳ぐ気ゼロだからな!!」


「大丈夫、ここは“戦場”だから泳がなくていいよ!」


それはもっと嫌だ。


 



 


ベランダには――

直径2メートルのビニールプール。

その周囲には、クッション障害物・タオルで作った砦・ゴム製の障壁。


完全にサバゲー用ステージと化していた。


【本日のバトルルール】


◎ 使用可能武器:水鉄砲、水風船、霧吹き(奇襲用)

◎ 体に貼った“HPシール(3枚)”が全て濡れたら敗北

◎ 勝者には“アイス自由券”が授与される


 


俺:「賞品が地味ぃ!!」


咲良:「でも冷凍庫のアイス、母さんが1日1個って決めてるから、これは革命的なんだよ!」


それはちょっと欲しいかもしれん。


 



 


バトル開始。


咲良:「ふふっ、いくよお兄ちゃん、くらえ――“ウォーターブラスト!!”」


俺:「技名つけるのやめろ!」


だがその瞬間、水風船が直撃。

「ぺちっ」と弾ける音とともに、胸のHPシールがずぶ濡れに。


1ダウン。


「くそっ……俺もやるしかねぇ……!」


 


ここからは怒涛の水鉄砲戦。

ベランダで伏せる、隠れる、撃つ。

水をかけ合い、バケツに足を取られ、

最終的に俺は――


バランスを崩してプールにドボン。


 


咲良:「ゲームセットー! 勝者、ウォータープリンセス・咲良!」


俺:「ずぶ濡れの敗北……!」


だが、暑さだけは完璧に吹き飛んでいた。


 



 


そのあと、アイスを頬張りながら咲良が言った。


「ねぇお兄ちゃん。夏って、サバイバルの季節だね」


「お前にとってはな……」


でもまあ、笑ってる顔見ると、

暑いのも、濡れるのも――そんなに悪くなかったかもしれない。


 


(つづく)



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