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『義妹、今日も家の中でサバイバルしてるんだけど』  作者: AQUARIUM【RIKUYA】
第二章:『夏休みサバイバル編』
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第26話『義妹、自由研究を“発掘型フィールドサバイバル”に変える』



 


夏休みも中盤。

気温35度、蝉の声全開。

静かな午後――俺は読書しながらつぶやいた。


「やっと旅行も終わって、少しは静かに過ごせるな……」


だがその幻想は、

玄関を叩くドタドタとした足音で崩れ去る。


 


「お兄ちゃん、スコップと虫取り網と、あとバケツ! 急いで!」


「いや待て、何が始まるの!?」


「今日から“自由研究クエスト・フィールド発掘編”だよ!」


「なにその地質調査みたいな響き!?」


 



 


【自由研究サバイバル・ルール】


① 家の庭に“謎の遺跡(=妹が埋めた宝物)”が眠っている

② 限られたヒントから場所を推理して掘り当てる

③ 3個の“古代アイテム(=カプセル入りお菓子)”を発見すれば研究完了


 


俺:「それ、自由研究っていうか“発掘ゲーム”じゃないの?」


咲良:「いいの! 楽しんだ者勝ちだから!」


母:「プリントはちゃんと清書しなさいよー!」


もう完全に、家族公認になってるのが恐ろしい。


 



 


義妹が埋めた“謎の遺跡”を求めて、

庭の隅っこでスコップを握る俺。


・ヒント1:「炎の塔の陰に眠る」(=物干し竿の影)

・ヒント2:「冷気の門の近く」(=クーラーの室外機の裏)

・ヒント3:「賢者の石は青き箱の中に」(=青い植木鉢)


 


最終的に見つけたのは――


① 錆びたコイン(昔の10円)

② ミニチュア恐竜フィギュア

③ カプセルの中に手紙「勇者へ。よくぞここまで来た」


「……うん、ちゃんと仕込んであるのが逆に腹立つわ」


咲良:「でしょ!? 今年の自由研究、完璧じゃない?」


「お前が楽しんでるだけだろ!」


 



 


ちなみに、“報告レポート”は


タイトル:『兄妹で挑んだ! 我が家の庭に眠る謎の文明』

ジャンル:社会科 × 探検 × 冒険譚

挿絵:咲良画・兄が土をかぶってる図


……なんか、提出したら教師が混乱しそうだな。


 



 


その夜、咲良が言った。


「次は“ベランダプール編”だね!」


「……夏って、こんなに過酷だったか……?」


 


こうして、自由研究すらサバイバルに変わった夏休みは、

まだまだ終わらない。


 


(つづく)



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