第24話『義妹、肝試しをホラーサバイバルRPGに変える』
夜――
旅館の裏山には、月明かりに照らされた細道が伸びていた。
普通なら、ただの自然。
でも、義妹・篠原咲良の手にかかれば――ホラーRPGのダンジョンである。
「お兄ちゃん、今夜のダンジョンは“呪われた旧神社跡・幽霊の森”だよ!」
「そんなネーミングの場所、この観光パンフにどこにも書いてないんだけど!!?」
「いいの! 世界観はこっちで作るから!」
お前の脳内設定、毎回スケールがでかすぎる。
◇
【肝試しサバイバル・ルール】
① 指定された“3つの霊石(ただの光るビー玉)”を回収せよ
② 途中に現れる“亡霊”(=妹の友達・佐倉美羽)から逃げ切れ!
③ 最奥部の“祭壇”にお供え(お菓子)をして無事に帰還すればクリア
俺:「ねぇ美羽ちゃん、なんで協力してるの?」
美羽:「咲良ちゃん、すっごい力作のホラー脚本書いてきたから断れなかったの……」
「妹、そこまでやってたのかよ」
◇
いざ、肝試しスタート。
・暗い竹林に“お札”を吊るし(蛍光シール)
・Bluetoothスピーカーから“怪音”が鳴り響き
・木陰に仕込まれた人影(=母)から声が――
母:「帰ってきて……うふふ……」
俺:「母さん!? ノリノリなの!?」
咲良:「“家族ぐるみの恐怖演出”だよ!」
やめてくれ、怖い意味でリアルすぎる。
◇
全身汗まみれ&心拍数MAXで
なんとかビー玉3つを回収した俺は、
無事に“供物”を祭壇に捧げてミッションクリア。
咲良:「さすがだよ、お兄ちゃん! これで“夜の亡者”から解放されたね!」
俺:「ただの肝試しでここまで凝るな!!」
◇
帰り道、
咲良が静かにぽつりと言った。
「お兄ちゃんと一緒だと、ホラーもなんか怖くなくなるんだよね」
「……そんなの言われたら怒れないだろ」
「でも明日は“朝から朝食ダンジョン”だからよろしく!」
「やっぱり怒らせろぉぉぉ!!!」
こうして、
夏の夜の肝試しダンジョンも――
やっぱりサバイバルで幕を閉じた。
(つづく)
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!
もしこの物語に少しでも「面白い!」と感じていただけたなら——
ブックマーク & 評価★5 をぜひお願いします!
その一つひとつが、次の章を書き進める力になります。
読者の皆さまの応援が、物語の未来を動かします。
「続きが気になる!」と思った方は、ぜひ、見逃さないようブックマークを!
皆さまの応援がある限り、次の物語はまだまだ紡がれていきます。




