第23話『義妹、バーベキューで炎属性の試練を開始する』
川遊びのサバイバルを終え、
疲れ果てた俺――篠原悠真が旅館に戻ると、
すでにバーベキュー場では“何か”が始まっていた。
「さぁ、炎の勇者たちよ――今こそ“肉の祭壇”を制するのだ!!」
義妹・篠原咲良、今日もハイテンションで叫んでいた。
炭火を前に、エプロンを装備し、
手にはバーベキュー用トングと――木剣。
「……その武器、必要か?」
「火属性の試練だから! 最終ボスは“黒焦げカルビ”!」
「食べ物をボス扱いすんな!!」
◇
【バーベキュー・サバイバルルール】
① 火起こしクエスト(火打石を使って着火)
② 肉を狙う“炎のトングバトル”
③ 炎の番人(=父)を越えて、焼きたてのご馳走にたどり着け!
父:「お前ら、火に近づきすぎると危ないから気をつけてな」
母:「ちゃんと“食べる前に手を合わせなさい”ね」
――うちの親、もう完全にイベント慣れしてるな。
◇
咲良:「お兄ちゃん、どの肉に挑戦する? 上カルビ? 特選牛? それとも――幻のエビ串?」
俺:「俺はただ、普通に腹減ってるだけなんだけど!!」
だがその願いは届かず、咲良は肉を焼きながら**バトルBGM(口ずさみ)**を奏で始めた。
「テーテテーテテー……♪(それドラクエのボス戦)」
◇
俺は全力で
・炎の熱波(=炭火の前)を耐え
・トングを交差させながら“肉の奪い合い”をし
・炭の上からジャンプする(※段差5cm)などのイベントを突破し――
ようやくエビ串にたどり着いた。
「……勝利、得たり」
咲良:「やるじゃん、お兄ちゃん。じゃあ次は――“焼きマシュマロ地帯”!」
「どんだけ続くんだよこのダンジョン!!」
◇
食後、みんなでスイカを囲んで座っていたとき。
咲良がぽつりと呟いた。
「ねぇ、こうして家族みんなでご飯って……やっぱ、いいね」
俺:「……そうだな。
でも次は、サバイバル抜きで頼むわ」
咲良:「無理! 明日は“夜の肝試しダンジョン”だから!」
俺:「やっぱりそうなるよねぇぇぇぇ!!!」
こうして、夕暮れの空に響く俺の絶叫とともに、
篠原家のバーベキューサバイバルは幕を下ろした。
(つづく)
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