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『義妹、今日も家の中でサバイバルしてるんだけど』  作者: AQUARIUM【RIKUYA】
第二章:『夏休みサバイバル編』
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第21話『義妹、夏休み初日から家族旅行をダンジョンにする』


 


夏休み、初日。

俺――篠原悠真は、旅先の旅館の天井を見つめながら思った。


(……今年こそ、穏やかに過ごす……)


だがその希望は、

チェックインから5分で粉砕された。


 


「お兄ちゃん、今日から“旅館ダンジョン”だよ♪」


部屋に入るやいなや、義妹・篠原咲良が飛び跳ねながら言い放った。


「いや、ここは“癒しの宿”だろ!?」


「ちがうよ! 今だけ、“謎解き型迷宮・温泉編”だから!」


どこのリアル脱出ゲームだよ。


 



 


旅館の一室には――


・布団の下に“謎の暗号メモ”

・浴衣の袖に“隠されたキーアイテム”

・温泉の脱衣所に“ミッションカード”


咲良いわく、

【温泉の鍵を手に入れるまで、風呂に入れない】とのこと。


「いやいや普通に入りたいだけなんだけど!!?」


「そう簡単に癒しを得られないのが、冒険者の運命だよ、お兄ちゃん」


苦労の方向が完全に間違ってる。


 



 


しかし母は――

「せっかくなんだから、ちょっとやってみたら?」

とニコニコ。

父も「非日常っていいなぁ」とか言って協力モード。


味方が……誰もいねぇ!!


 



 


結局、夕飯前までに


・部屋の中を5回ひっくり返し

・旅館スタッフに「浴衣の替えありますか?」と何度も尋ね(アイテム探し)

・ロビーで「暗号解読中です」と堂々と謎解きを始め


最終的に、**浴場ののれん裏に貼られた“解放の証”**を見つけて入浴許可。


「……ようやく風呂に入れる……」


「お兄ちゃん、おめでとう! 第一ダンジョン・温泉の章、クリアだね!」


「全然癒されてねぇよ!!!」


 



 


夜。

布団に入って一息つこうとした時――


「ねぇ、明日は“川遊びエリア・水の洞窟ダンジョン”だよ!」


「もう寝かせてくれぇぇぇ!!」


 


こうして、義妹による夏休みサバイバル旅行が始まった。


 


(つづく)


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