第15話『義妹、動物園をリアルモンスターエリアにする』
ある晴れた日曜日。
俺――篠原悠真は、友人と静かに出かけるはずだった動物園に、
なぜか義妹・篠原咲良と二人で来ることになっていた。
「ねぇお兄ちゃん、動物園ってさ、
完全に“リアルモンスターエリア”だよね!」
「いや普通に“動物園”だよ。
お前以外は全員平和に見学してるからな」
◇
しかし咲良は、動物たちを前にして大興奮。
・ペンギン → 「水属性モンスター・アイスバード」
・カピバラ → 「癒し系ボス・スリープビースト」
・ライオン → 「炎の王者・キングレオン」
「ただの生き物をいちいちRPG化するなよ!!」
「だってその方が楽しいじゃん!」
◇
さらに義妹は、
園内マップに自作のクエストメモを追加し、
「次のエリア:猛獣ゾーン。防御力+10して進んでください」
とか
「草食動物エリア:癒し効果でHP回復」
とか、周囲の子どもたちにこっそり説明を始めていた。
子ども:「お姉ちゃん、これってゲームなの?」
咲良:「そうだよ! この動物園、今だけ“冒険フィールド”なんだ♪」
……完全に地域迷惑じゃねーか。
◇
挙句の果てに、
お土産屋さんでは「宝箱ゾーン」として
「お兄ちゃん、好きなお菓子を引き当てたらクリアね!」
とガチャガチャをやらされ――
結果:ハズレのシール(100円)
「……俺、今日何しに来たんだろうな」
◇
帰り道。
「ねぇお兄ちゃん、次は水族館ダンジョン行こうね!」
「まだ続くのかよ!!」
彼女のサバイバル脳に、休息という概念はないらしい。
こうして、俺の休日はまたもや平穏を奪われた。
……でも、まあ、咲良が楽しそうだったから、
いいか――いや、良くないけど。
(つづく)
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