↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
55/57

55 よく伏線漫画とかである謎解きパート

 ――コウリン妃が現帝の妃となったのは、アイリン妃の勝手が原因であった。


 衝撃的な事実がアイリン妃本人の口から明かされる。シードゥ妃、オウラン妃、そしてレイレイ含む毒見役、その場にいた全員がその事実に対し動揺を見せた。

 では、一体なぜ、アイリン妃は無理してでも、コウリン妃に妃としての座を継続させたのか。その理由を今からアイリン妃自身が語る――。


* * *


「そもそも、コウリンは幼女性癖(ロリコン)であった先帝によって、幼いながら妃になったの」


 アイリン妃の語りは、コウリン妃が先帝の妃であった時期のことから始まる――。


「その先帝が崩御し、コウリンは未亡人(みぼうじん)――要は、居場所を失ってしまっていたのよ」


 未亡人――現代では不適切な表現であるため、あまり聞き馴染みが無い読者もいるだろうが、まあ簡単に言えば、夫である先帝と死別したということだ。いやはや、幼女性癖である先帝とおさらばしたんだからハッピーじゃんかと、そう思うっていう意見があったっていいじゃないと、そう思うかもしれない。だが、そんなに単純なことじゃあない。


「未亡人となったコウリンは居場所を失うわ。それは何故かというと、彼女の生まれが西方の国・バルーサの移民族の生き残りだから。特殊な生まれだもの。この国・ジンで彼女のような特殊な人種が相手にされないってことは、当然分かるはずよ」


 アイリン妃の言い分(ぶん)は筋が通っていた。要領の良いレイレイはすぐに彼女の説明で理解した。そうだ――アイリン妃がコウリン妃を現帝の妃とした――その理由は紛れもない。

 アイリン妃が彼女を――コウリン妃自身を守るためだったのだ。


 アイリン妃は最終的に、こう結論付ける。


「特殊な生まれのコウリンを守るため――その理由で私は彼女に妃を継続させた。ただそれだけ――まだ幼いコウリンを私はただ、守りたかっただけなの…」


 どこか切ない様子で、淡々と事実を語るアイリン妃。コウリン妃を守りたい――その一心(いっしん)で彼女は動いていた。だが当然、この言い分に気に食わない輩(やから)もいるようで――、


「守りたい、か…。個人の見解によって妃継続を実行するなど、甚(はなは)だしい」

「シードゥ…」


 やはりかと、そう言いたくなる。シードゥ妃――この人ったら全く、さっきから厄介だ。だが、彼女の言っていることもまあ分からなくもないと、レイレイはそうも思っていた。


 なぜって? まあ、コウリン妃のことを不憫(ふびん)に思い、彼女のことを救おうとしたアイリン妃は確かに素晴らしい。ただ、シードゥ妃の言う通り、やはり個人の見解によって帝の妃を選ぶのは無茶だ。それに、コウリン妃は妃になるにはやはり幼すぎる。あんまり言いたくはないが、ロリ妃――だなんて巷で言われちゃうのも仕方がないという訳だ。


 とまあ、なんだか今回の話は長くなってしまった。しかも、ちょっとムズイ。ゴメンな。次回からはちゃんと面白くなるはずだ。この茶会編――よく伏線漫画とかである謎解きパートだと思って我慢して読んでくれ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。