34 毒にご用心
第三十三話は話に進展がなく、クソつまらんモノになってしまって申し訳ない。とまあ、誤っている暇があるならば早よ話進めろやと、そうツッコミったくなる気もするので、素直に話を進める――。
* * *
園遊会が始まった。後宮の四人の妃が集められ、寒空の下、共に食事をするのだ。と、ちょっと待った。妃が食事をする前に、やらなきゃならんことがあるだろうって話だ。
そう――なにせ、妃の食事ってのに、危険は付き物。毒が盛られる可能性だってあるのだ。そんな状態でさあ食事をお食べなんて、マズいではないか。妃が食す前に、『彼ら』の出番が必要である。
彼らとは、そう――我らが主人公・レイレイ含む毒見役のことである。
「ったく、毒見ってのはなんて地味な仕事なんだか」
と、またもいつものように愚痴を言いふらすレイレイ。こヤツは全く、神聖な会の場だってのに、なんと空気が読めないことか。まあ田舎上がりの娘だ。今回ばかりは許してやろう(誰目線?)
それに、だ。このレイレイ――あまりこの口悪野郎のことを認めたくはないのだが、以前から後宮内で起きる数々の難事件を解決しているという実績もある。コイツに毒見を任せておけば、まあなんとかなるやろという自信さえ、なぜだか不思議と湧いてくるのだ。
という訳で、だ。レイレイの他、各妃に仕えている毒見役が一斉に毒見を行った。彼らの前に用意されているのは、毒見用の少量の食事が入った小鉢。季節野菜の和え物や高級肉など、一見普通の美味しそうなものばかりだが、この食事の中にも既に毒が盛られているのかと思うと、一気に興ざめする。
が、レイレイは至って冷静であった。そうだった。こヤツ――普通の思考ではないのであった。コイツはまるで怯えるどころか、毒を盛られた食事を楽しんでやがるのだ。それはそう――例えるなら、酸っぱいレモンにご用心っていうお菓子を知っているかはそれは読者の知識が試されるが、そのお菓子を食べる時に酸っぱいヤツを引くか引かないかを試すような感覚だ。
ったく、今目の前にある食事に盛られているのは、ホンモノの毒かもしれないのだぞ。酸っぱいレモンみたく、市販のお菓子感覚で食べるってのはそれこそご用心だ(って、上手いこと言っているように思えるが、全然上手いこと言ってなくて寒いぞ)と、また自分で自分をツッコんでしまう作者であった。
そして、くだらないことを言っているうちに、文字数はもう千字以上。これにて、この第三十四話、終了する。




