27 粘り気
入浴剤による女官殺しの犯人を特定するため、犯人候補の三人を連れ集めたレイレイ。候補の三人はおなじみレイレイの友だち・下女のセイラン含め、他女官二人。果たして、この中の誰が犯人か――?!
って、こんなにも全く気にならない犯人探しってモンがあるだろうかと、そういう冷めるようなツッコミはさておき、レイレイは真面目に推理するのでよろしく頼みます。
てなわけで、だ。気を取り直し、レイレイは早速、推理し始める。まず、犯人を絞る。レイレイは勘が鋭い。おそらく、流石にセイランは犯人じゃないだろうってことは確信していた。
いやはや、彼女が犯人じゃないって根拠はマジでないのだが、ただ単純にレイレイの友だちでかつ優しい彼女がそんな惨いすることないだろうし、それにセイランはこの小説のなんか主要キャラっぽいので犯人じゃない気もする…って、メタ発言いい加減にしろやって、そのツッコミはもう飽きました。
とまあ、ホントのホントに気を取り直して、レイレイは推理を続けた。セイランを犯人候補から除外し、残ったのは二人。女官――ゲイリンとグーエンだ。
「私が犯人だなんて、全く持って甚だしい」
と、嫌味のようなことを吐くゲイリン。
「早く終わらせて。この湯殿編、ぶっちゃけあんまり面白くないわよ」
と、メタ発言をするグーエンw
とまあ、メタ発言をしちゃうぐらいなので、このグーエンとかいう女官はあまり犯人っぽくない気もするが…果たして、レイレイはどうやって犯人を特定するのであろう??
――レイレイは考えていた。
入浴剤に含まれているプロピレングリコールという化合物は無色透明。そして、わずかに粘り気を持つ。犯人はそのような性質を持った入浴剤を使用したのだから、当然、今身体に粘り気が付着していると考えてよい。って、それはあまりにも強引すぎねぇかと、そうツッコミたくなる気持ちも分かるが、犯人を特定するにはこれしかないと、レイレイは思った。
そして、レイレイ。女官・グーエンの腕を不自然に見つめる。
「なにジロジロ見てんのよ…」
「いや…アンタのその腕、わずかだがネバネバが付着している」
「それがなんなのよ…」
「後で試薬で確認すれば分かると思うが…それは殺人に使用した入浴剤に入っていた化合物による性質だ」
「って…なんで分かるんだよ」
とっ、おいっ!! これにて、犯人確定かっ?!




