22 コウリン妃の秘密
コウリン妃から告げられたのは、彼女の生い立ちを知るための衝撃的な事実であった。賢妃である彼女の胸に宿るのは人工心臓であり、元の心臓はもうこの世に存在しない。
人工心臓というのは、はるか西方・バルーサの国の禁術によって生み出される人工的な心臓のことである。移民族の幼子であったコウリン妃はジンの国の兵によって胸を撃たれ一度は死亡したのだったが、彼女の実の父が最期の力を振り絞り禁術を使用。結果的にコウリン妃の身体に人工心臓を宿し、生命を持続させた。
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「そして…その後、どうなったのですか」
レイレイがそう尋ねると、コウリン妃は続けて説明なさった。
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人工心臓を宿し戦場で生き残った幼子・コウリン妃であったが、その後居場所を無くし、ジンの国の小さな村の孤児院に引き取られる。
その後、彼女は巡幸――要するに、当時の帝が国各地を安定させるため、帝自ら村落に現地調査に赴いていた際、たまたま彼と出会い、その優れた容姿を帝に気に入られ、妃として向かい入れられた。その当時の帝こそ、あの体調が優れず崩御したロリコン先帝のことである。
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「では、偶然が重なり…今、現帝の妃になったと、そういうわけですね」
「ええ。私の生い立ちは後宮の他の三妃と比べてかなり特殊。年齢も若いし、移民族の血も混和している。訳アリだと思われても仕方ないわ…」
「なるほど…」
レイレイはやっと理解した。このロリ妃がこの後宮内において忌み嫌われている理由――それは彼女がただ幼く容姿の優れたわがままプリンセスだからだとか、そんな簡単な理屈ではない。彼女の生い立ちがあまりにも複雑すぎる故、警戒されているという訳だ。
にしても、だ。この訳アリ幼女を妃として向かい入れた先帝といったらまあ…己の性癖のためにはリスクをも厭わないなんて、ホント、トンだロリコン野郎だ。
ところで、だ。レイレイにはまだ、コウリン妃に聞きたいことがあった。
「あの…コウリン様。大変申し上げにくいのですが…」
「なによ、レイレイ。貴方は私の侍女。遠慮なさらず、聞きたいことはちゃんと言いなさい」
「はい…では、申し上げます」
なんだかじれったい様子で、レイレイは答えた。
「その…コウリン様の胸が年齢に対して大きく見えるのも、その…禁術が関係しているのですか」
「いえ。これは元からよ。ただ私は生まれつき乳腺の発達が早いだけ」
って、即答っ!!! とまあ、今までの深刻な話はなんだったんだいっ!!! って感じのオチだ。いやはや、このコウリン妃という人は、過去重い&ロリ&巨乳って…トンだ属性てんこ盛りキャラだよw
ってか、こういうのは禁術が関係してるって…そういうことにしとけよっ!! て思うけど、まあ、人工心臓で胸がでかくなってるっていう設定だったら、それはそれで嫌だなってつくづく思う作者なのであった。




