13 かなりの美貌の持ち主
――妃・コウリンはかなりの美貌の持ち主であった。
美しいミルクティブラウン色のふわっとしたロングヘアに重めの前髪。特に長い前髪の真ん中一部分だけが垂れ下がり、両目の間を通り、顔にかかっている。俗に言う、前髪テールっていう髪型だ。
それだけじゃない。太眉。ぱっちりとした垂れ目と長いまつ毛。童顔。乳白色の肌。キョトンしたお人形さんのような表情。低身長ながら豊満な、たわわに実った甜瓜を持っていらっしゃるが、脚は細くスタイルはかなり良い。紅色の美しい衣もかなり似合っている。
要はそう――めっちゃエグ可愛いってこった。そりゃまあ、先帝もこんな超絶美少女に出会っちまったら性癖もさぞかしぶっ壊れたことだろう。いやはや、流石に齢十二の少女に手を出すのはガチアレだが。
とやかく、コウリン妃がめっちゃ可愛いってことはもう流石に理解できただろう。てなわけで、だ。レイレイは早速、コウリン妃への挨拶を済ませる。なにせ、レイレイは彼女の元で今後侍女として務めるのであるから。
「コウリン様。私はリンシ様に推薦され、貴方の侍女として…毒見役として派遣されました」
「…分かったわ。レイレイ、よろしくね」
「はい。改めて、よろしくお願い申し上げます」
「レイレイ…堅苦しい言葉遣いはなくて結構。貴方の方が私より目上なのだから、その…遠慮なく」
とまあ、レイレイとコウリン妃は話を進めるうちに、距離を近づけていく。とまあ、コウリン妃――話には聞いていたが、やはり妃の中ではかなり異質。いや、幼き年齢であるからというのもそうだが、侍女や宦官に対してかなりラフな接し方というか、この紅玉宮自体がその、アットホームっつう感じだ。
ったく、接し方に困るな。侍女ってもんは妃に対して敬う立場にあるんじゃねぇのかよと、レイレイはやや愚痴というかやり辛さを覚える。だが、コウリン様にとって、レイレイを迎え入れたことはちょっと年上のお姉ちゃんが来てくれたって気持ちと同等らしい。そりゃまあ、齢十二の少女にとって齢十四の少女だ。例えるなら、小六と中二ぞ。そう考えると意外とコウリン妃の考えは妥当と言える。
では、遠慮してはいられまいか――と、レイレイ。
「それじゃ、コウリン様。私の最初の仕事、教えて下さい…いや、教えて欲しいな?」
「…よろしく、てよ」
とまあ、このコウリンお嬢様、やっぱかなりクセ強いっ!!!




