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盾にされた私、異世界ではただの猫です  作者: 蛇目菊 欲狐
第1章
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閑話ー静かに迫る異変

【レオンハルト領主視点】


「やはり……この魔物の出現率は異常だな」


手元にあるのは、騎士たちから上がってきた報告書。

そこには、通常の数倍に及ぶ魔物の出現が確認されたと記されていた。


「一体、何が起こっているというのだ……」


この異常は、ここ半年ほど続いている。


おそらく――

「縫目の森」の奥地にある「綴山つづりやま」から流れ出る、穢れの量が増えているのだろう。


綴山は、豊富な魔力を宿す土地であると同時に、穢れが溜まる場所でもある。

神が最後に世界を閉じた地とも伝えられており、神聖視する者もいれば、忌むべき地とする者もいる。


その綴山から流れ出た魔力と穢れが――

あの危険と恵みが同居する「縫目の森」を生み出した。


だが、今回ばかりは。


とてもではないが、良き土地とは思えない。


原因は不明。

討伐しても、なお増え続ける魔物たち。


このままでは――


「……まずいな。スタンビートが起こるぞ」


魔物の大規模暴走。


そして、その矛先は――

間違いなく、この領地に向く。


だが、今回の事態には不可解な点が多すぎる。


通常、魔物は増えすぎれば互いに争う。

あるいは、別の土地へと移動するものも現れる。


しかし今回は、それがない。


それどころか――

まるで我が領地を狙うかのように、森の浅瀬を徘徊している個体すら確認されている。


その様子は。


魔物にあるはずのない、“何か”――

意志のようなものを感じさせた。


「……この胸騒ぎ、杞憂であればよいが……」


窓の外へと目を向ける。


視線の先には、縫目の森。


空は淀み、黒く重たい雲が立ち込めている。

その奥にある綴山は――


どこか、異様な気配を放っていた。


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