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すべての生きとし生けるモノ達へ  作者: みゃ~むら
オニカド編

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瞬雷 sideラグナ(part26)

プチュン、ベチャベチャと耳障りな音を立てて甲板へと不着したそれは、真っ黒な粘膜質の液状の塊だった。


「何……あれ……!?」


しかし、それらは着地した瞬間に形を成し、先ほど私が切り伏せた「タコ顔の異形の魔人」へと瞬時に変貌を遂げたのだ。それだけではない。彼らの背中や腕の隙間から、さらに魔素で形成された赤黒い蛸足までがニョキニョキと生え出してくる。

「嘘……こいつ自身が、あの魔人どもを生み出していたの……!?」

魔獣が魔人を作り出すなんて、これまでの旅の知識のどこを探してもあり得ないことだった。一体全体、この化け物は何者なんだ。

ただ一つ確かなのは、これが黒い魔素の暴走によって偶然発生したような、野良の魔獣ではないということだ。この異常な生態は、間違いなく鬼島で起きている何らかの異変と深い関連がある。


生み出された眷属どもは、手一杯になった主人の代わりに、私の相手をしてくれるらしい。武器を構え直してニヤリと下卑た笑みを浮かべる魔人どもを見て、怒りが頂点に達する。

働き者で、こっちとしては涙が出そうだ。

「本当に、鬱陶しいわね……ッ!」

「ラグナ、大丈夫ですか!?」

遥か上空、未だにのたうつ蛸足の巨塔の上で立ち回っているノエから声が飛ぶ。

私よりも遥かに危険で、一歩間違えれば激流の海へ真っ逆さまという極限状態に身を置きながらも、地上にいるこちらの心配までできるとは。本当に大した人だ。


だが、生み出された雑兵どもの動きは単調だった。数こそ多いが、所詮はボスの魔力を分けて作られた急造品に過ぎない。これならば、私一人でも問題なくザビーネさんを守りきれる。

私は迫り来る魔人たちの刺突を鋭くかわし、すれ違いざまにその首を細剣で正確に切り伏せていく。魔素から生え出ようとする触手も、根元から容赦なく叩き切った。数だけ増やしたところで、ただの雑兵ならば今の私の敵ではない。

「ええ、こっちは問題ない! もう少しだけ時間を稼いで!」

「りょうかいだ、ノエ! 」

「…行きます!」

迫り来る触手をナタで弾きながら、ポポロはノエに向かって蛸足の背を猛然と駆けた。その意図を瞬時に察知したノエもまた、大斧で進路上の肉塊を両断しながら、ポポロめがけて疾駆する。


周囲に飛び散る黒い魔素のヘドロを返り血のように浴びながらも、二人の瞳には一切の怯えはなかった。

二人の影が、激しく波立つ海を背景に、遥か上空の空中で綺麗に交差する。

ほぼ同タイミングで天高くへと飛び上がった二人は、宙で互いの手をガシッと力強く合わせると、ノエがその規格外の腕力をもって、ポポロの小さな身体を巨大なタコの顔面めがけて思い切り投げつけた。

「はぁーーっ!!」

投げ出されたポポロはその凄まじい推進力を利用し、身体を弾丸のように高速回転させながら突撃する。ノエはその反動を利用して、綺麗にバク転を決めながら甲板へと舞い戻ってきた。

直後、弾丸と化したポポロのナタが、巨大なタコの顔面へと強烈に突き刺さり、そのまま横一文字に引き裂いた。深々と刻まれた傷口からは、これまでとは比較にならないほどの大量の黒い魔素が、まるで火山噴火のように激しく噴き出す。

渾身の一撃だった。

初めてその巨大なタコ顔が苦悶に歪み、天を仰いで悲痛な雄叫びを上げる。


「う、うわっ!?」


しかし、激震する敵の頭部から離脱し、船へと戻ろうと空中に飛び上がったポポロの影を、悪夢のような影が覆った。

化け物は顔面を破壊された苦悶の狂乱の中にありながらも、大木のような腕を強引に振り上げ、落下中の中宙で身動きの取れないポポロごと、この船を叩き潰そうと猛然と振り下ろしてきたのだ。

(まずい……ッ!!)

あの一撃をまともに喰らえば、無防備なポポロの命はない。そればかりか、この満身創痍の船までが文字通り真っ二つに叩き割られてしまう。


何とかしなければ。

私が、動かなければ――!


細剣の柄を、指の骨がきしむほど強く握り締め、心の底から叫んだ瞬間だった。

バチバチバチッ!!! と、私の周囲の空間に、あの神殿の時と同じ、あるいはそれ以上の苛烈な『白雷』が爆発的に鳴り響いた。

眩い閃光が視界を白く染め上げる。


次の瞬間――気づけば、私は重力を置き去りにして、遥か上空の宙を舞っていた。

神殿での戦いで経験した、あの感覚。身体の内側から爆発した圧倒的なエネルギーが、私の身体を弾丸のように突き動かしていた。

不慣れな空中での浮遊感に翻弄されながらも、私は必死に身体を捻り、周囲の状況を確認する。

眼下には、激しく白波を立てる青い海と、私たちの船が見えた。


そして――ポポロを押し潰そうとしていた、あの大木のような巨大な蛸足の腕は。

私の一閃によって根元から完全に切断され、主人の体から離れて、私と同じようにクルクルと宙を美しく舞いながら、黒い霧となって霧散していくところだった。

どうも&こんばんは!

みゃ~むら、と申します。

お読みいただきまして、誠にありがとうございました。

感想、コメントお待ちしております!


最近、カラッと熱くなりましたね。

私は家で観葉植物を育てているのですが、皆様はどうでしょうか。

やはり植物ですので、日光に当ててあげるとすごいすくすくと育ってくれるんですよね。

それはもう目に見える勢いで。

もちろん日光が嫌いな植物もありますが。

日光が好きな奴を日中ベランダとかに出してあげると、すごい勢いで新芽が出てくれます。

それにこの時期になると、観葉植物コーナーとかすごい種類が豊富になってくれます。

凄い楽しい。

皆様もいかがですか。家に植物がある生活。虫もわかないし、空気は綺麗になるし、リラックス効果もあると言われていますよ。

そんなインテリアのお話でした。

次回もよろしくお願いしま~す!


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