崩れる巨人とたたずむ巨兵
私生活が忙しかったです()
さぁどうするか、距離を取りつつ射撃戦に持ち込めばこっちが有利だがメーサー砲が効かなかったのを見るに耐性が高いのだろう、それだったら。
「危ないがビームサーベルで!」
両腕にビームサーベルを持ち腕を飛ばした、こう考えると防げない攻撃を距離を保って放てるのは便利だな。
地面すれすれに飛ばし脚を切り裂き背中に回るように腕を動かしそのまま肩にサーベルを突き刺した、膝を崩したが直ぐに立て直し此方へと距離を詰めてきた。腕はサーベルを突き刺したままなので使えずミサイルやレーザーでは威力不足、なら。
「機体を上げる!メーサーの準備を!」
足と背中のスラスターを吹かし機体を上昇させゴリアテの突進を避け、背中にメーサー砲を向けた。
『流石に短時間に連射は出来ません、先に確認してください』
「まじか」
「ゴリアテが引っ張ろうとしてる!」
サーベルが突き刺さったまま腕に繋がっているケーブルを掴みあちらに引っ張ろうとしている、サーベルを離し頭部に向けて機関砲を撃ち込み怯んで離した隙に腕を戻した。
『エネルギー充電完了、放射可能です』
「これで!」
左右の胸部装甲を開きメーサー砲を展開しそのままゴリアテに放射した。まだ轟音とまぶしい閃光が放たれたが二度目は慣れた。
二発目は流石に効いたのか斜め上から食らったのも相まって仰向けに倒れた。刺さったままだったサーベルは柄の発振機が駄目になり機能しなくなっている。
「反応はあるか?」
『微弱ながら、大気圏内なら自己崩壊は起こりませんから安心してください』
寄生体でも自己崩壊は起こせるのか、ここだと起こらないらしいがな。
「確か予備のサーベルがあったよな、それで止めを刺す」
「脚にありますね」
手元のモニターによるとふくらはぎ辺りにサーベルがあるようだ、しゃがまないと取れねぇじゃねぇか!思っていたら脚からサーベルが射出された。
『どうやら射出出きるようですね』
「ありがとな」
礼を言いつつサーベルを持ち刃を展開しゴリアテに近づく、逆手に持ち頭部を刺そうとした。
突然に目を見開き機体の頭部を掴み立ち上がり機体の腹に蹴りを入れられ飛ばされた、蹴りの威力は当然高くコックピット内に警戒音が鳴り始めた。長くはもたないぞこれは。
「大丈夫かニコル?」
「頭打ったけど大丈夫です!」
本当に打ったらしく少し額が赤くなっている。
「しっかり掴まってけれ、本気で動く!」
「はい!」
周りの被害を気にして手加減するんじゃなかった!サーベルを握り直し腕を射出、同時にマイクロミサイルと誘導レーザーを斉射し射出した腕を悟らせないように頭部に目掛けて撃ち込んだ。
臆せずに此方に突進をしてきており射撃による減衰も感じられない、丁度いい。
地面スレスレを飛んでいた腕を上に切り上げゴリアテの脚を切り飛ばし足を止め倒れた先に頭部に目掛け踏みつけで動きを封じ戻したサーベルと片方の腕でゴリアテの両腕を拘束、右腕で頭を切断した。
「…寄生体は頭を切断すれば良かったよな?」
『資料ではそう記述がありますね、例外もあるらしいですが』
「コイツがその例外じゃなきゃいいがな、おっと機体が持たないらしい」
そりゃ殴られただけで装甲が抉れる脆さだ、巨獣の蹴りを受け全力で動けばこうもなるか。
『あとはどうしましょうか?』
「正規軍が来る前に逃げるぞ!勿論手榴弾でコックピットを焼く!!」
記録機器をやればバレないハズだ、多分。
機体はたったままなので俺がニコルを下ろしてから今持ってる手榴弾全部をコックピットに入れ爆破した。古い奴だが威力は十分なハズ。
「あれで大丈夫なのでしょうか?」
「近くにデルタの残骸とゴリアテの死体があるから相討ちって思ってくれるだろ、そう願う。」
「もしバレたら…」
「今度こそ除隊かな、そしたらこの星から離れることになるな」
無断に軍用兵器を使用するのは普通に軍規に反するし周りに被害が出る。
「リュウジ無事だったか!もう遅い時間だから駄目かと思ったぞ」
「ニコルを連れながらだとな、異常個体は途中でグロースに出くわしたから持って帰れなかった」
「なにまた捕獲すれば良いだろう、と言いたいが別の部隊がやってくれたらしいな、今は調査待ちだ」
「そうですか」
夜の11時ぐらいに軍が検問している所までバイトで戻って来た。
「ありゃグラップルが壊れてるじゃないか、どうしたんだ」
「さっきニコル連れてたって言ったろ?俺が通れてもニコルが通れない所があってな、瓦礫を退かしてたりニコルも一緒にグラップルしてたら逝った」
「そりゃ災難だ」
ゴリアテと戦闘してARに乗ったなんて言えるか。
「自宅は大丈夫なのか?」
「自分の寮は北の方なので大丈夫です」
東に宇宙に繋がる軌道エレベーターと海上生産プラントがあるんだよな、あれが最初に建設されたこの星の建造物なんだよな。流石に宇宙まで届く建造物はそれに応じた時間を要したけどな。
「西に自宅を構える住民の半数は自宅が駄目になったらしくてな、無事でよかったな」
「素直に喜べませんよ」
「まぁここに住まう事はどんな不祥事にも我慢してもらうのが決まりだからな、此方も出来る限りの支援はするがね」
政治も大変なんだな。
政治には疎いです




