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赤翼物語  作者: ヤタガラス
16/42

居てはならない者

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「あぁー!!重い!」

何だよこのアウグス重すぎだろ!筋力には自信あったが重い!

「あ!リュウジさん!」

この声は…

「ニコルか、避難はどうしたんだ?」

「血まみれじゃないですか!?どうしたんですか!?」

「あー…そう言えばそうだった…」

背中に乗って首を切り裂く事なんてやってたら血が吹き出るから服に血がこびりついている、ヘルメットの下部や上半身が血まみれだ。ほんと今更だけどアウグスの血液って赤いんだな。

「アイツらに銃弾あんまり効かないからナイフでやった、今思えば血まみれになる行動だった」

「えぇ…」

流石に引かれた。

「けどどうしてこの町に?」

「新作のPCパーツがあったから…」

「取り寄せるだけで良かったろうに」

「ほら、実物は見ておきたいしね、それより暗くて帰れない…」

確かに外は暗く視界が効かない、さっさと正規軍に合流しよ_

「きゃ!」

AR-14(デルタⅣ)!?こんな所に_あれは!」

AR-14を投げ飛ばしたであろう相手は…アンノウン!?いやこの星の中型生物に分類されるゴリアテらしいが外見が寄生したアンノウンのソレだ、何故。

「ニコル!ここはあぶないから早く移動するぞ!」

「え、あぁ!」

此方の移動を確認したデルタは出力上昇の駆動音を上げならがら腰に懸架していたビールサーベルを抜き構え寄生アンノウンに切りかかった。俺らや民間人が近くに居たからサーベルや頭部ガトリング砲を扱えなかったのであろう、離れたら武装を使い始めた。

「早く遠くに行かなきゃ巻き込まれる、今は身の安全が大事だ!アウグスはほっとく!」

「建物から!」

建物をぶち破って現れた別の種の原生生物グロースが表れ勢いを保ったままゴリアテと対峙しているデルタを体当たりを決めた。一対一ならデルタに分があるが図体と重量で負けているARでは複数の相手は厳しい。

「近くにシェルターは無いしパイロットと言っても民間人と変わりないニコルだし」

「さりげないけど酷くない?」

口に出ていたらしい、考えてた事がたまに出ることがあるんだよね。

と思っていたらデルタの腕が飛んできた、もがれたのあろうがゴリアテがやったんだろう。ゴリラ体型だし。

「あぶねぇ!って格納庫の扉が」

「中にARがありましたよ!名前は知りませんが」

「別の部隊が来てくれるハズだから乗らない!もうすぐ禁止期間が終わるんだ、これ以上重ねてたまるか!」

「あのデルタやられちゃいましたよ」

「え」

ニコルが言ってたので振り向いたらコックピットを押し潰されたデルタを踏みつけ雄叫びをあげているゴリアテが居た。それなりのダメージを与えたらしいが決定打にはなっておらずパイロットの練度が低かったのだろう。

「こっちが見ましたよ」

「乗るしかないのか…」

今度はこっちを狙ってくる、今手持ちの120mm低反動砲じゃ天然の複合装甲であるゴリアテの外殻を貫けない。そもそも歩兵用対戦車兵器は正面から撃ち込むものではない。

俺達は急いで格納庫の中に入っていった。

「あ、電子妖精忘れた…」

今回はARに乗らないと思っていたから置いてきて来たんだった、やっぱ人生何が起こるかわからん。

「いま連れてるけど…」

「確かにやれるかもしれないがそれは俺のやる事だ」

「だから私ので…」

「無茶は俺らパイロットのやるべきことだ、って格納庫の周りまで来やがった」

格納庫の近くによってきたことが振動で分かった、こちらが入っている格納庫に来るまでそう時間は掛からないだろう。どうしようか。

「…やっぱ俺が誘導する、ニコルは逃げられるだけ逃げて」

「乗るんじゃなかったの?」

「解錠している内にやられるのが落ちだ。大丈夫、訓練はしてるから行けるはず」

正直生き残れる気がしない。

「いいか!逃げろよ!」

ニコルの了承もせずに一人でゴリアテに向かった、少しカッコつけ過ぎたかもしれない。


ゴリアテが一つ一つ格納庫の中をしらみ潰しで何かを探している用だ、俺らを追っていたわけではないらしい。

「けど都合がいい、こっちを向くなよ…」

格納庫の向かい側の建物から低反動砲を構え膝の裏に向け発射した。ゴリアテが反応するより速く着弾し目標は地に膝をつけた、

30mはあろう体躯の崩れる衝撃は凄い。

「これで少しはじか_あぶな!」

時間を稼げると思ったが触手が生えて此方に向かって来たがそれを避けた。ゴリアテにそんなもんねぇぞ!

いま思えばあれは寄生個体だった。前戦った寄生ARも機体を殻に中にアンノウンが居たがソイツも中から突き破っていたな。

「厄介すぎるだろ」

故郷の星の生物の寄生体がどんな変化が起こるのかは知ってるがここの生物のは分からない、先が読めないぞこれ。

低反動砲を再装填し位置を変え今度は頭部に撃ち込んだ。生物の寄生した場合、早く操るため脳及びそれに値する部位に本体にあたるコアを入れる。元の生物の知能や習慣をそのまま取り込むため分かっている個体は擬態も行う。

「そこは脆くならないんだな…」

普通なら弾けていたであろう頭部はほぼ無傷だった。



120mm低反動砲<シュレック>歩兵用対戦車兵器の一つでリベント公国が開発、運用をしている。

無反動砲ではない理由は単純に威力を求めただけで従来の弾速でも十分だったため、他国の120mm無反動砲よりも装薬を増やし威力を上げた。現代戦車なら正面から抜けるがここは近未来だ、今とは違う。

外観はカールグスタフを大きくし後ろに弾が入った発射筒がある、つまり後ろに長い

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