気になる事態
最後の場面に結構悩んだ
室内じゃ取り回しの悪いバトルライフルじゃこっちが不利だ、けれどアウグスには効果が無いに等しい拳銃では餌になるだけ。いっそナイフで頭かち割るか?
「そこに銃が落ちてるぞ」
「なんで送電所に銃がが落ちてるんだよ…民生品のMAFIか」
MAFAは簡単な改造で色んな口径に対応可能なSMGでこれは45口径だな。バンプファイヤの改造がされてるしバレルの長さも違う、マガジンの弾が減ってるからに撃退に使われたのか。持ち主はどこ行ったんだ?血痕は無いから食われたわけじゃないだろうし。
「おっと、向こうで騒音がするぞ。生き残りでもいるのかな」
「だとしたらすぐに助けないと」
「分かってるよ」
もう食べられてなきゃいいが。
送電所の中は広くないためすぐに騒音のする方についた、どうやら隔壁扉にアウグスが体当たりしてるようだ。ドアの稼働部分が壊れているのに開かないから中から何かで押さえているのか。
「数は3、一頭はナイフでやる残りは」
「コイツらの出番だな!」
始めに俺が近くの壁を使い跳びアウグスの死角から背中に飛び乗りナイフで頚椎を切り裂いた。銃弾を防ぐ皮と鱗は確かに驚異だがそこは生物、弱点は存在する。
「ウラァー!!」
俺に注目しているアウグスの隙にエドガーがMAFAで牽制、怯んだ一頭をPDWで止めを刺し残った一頭が逃げようとしたがライフルで仕留めようとしたが威力が足りず仕留め損なった。
「どうする?追いかけないとヤバいんじゃ」
「それもあるけど逃げ込んだ先が暗すぎる、ヘルメットの視界補正があっても不意打ちは避けられない」
暗い森を住みかにしているアウグスは暗い場所でもそれなりに見れるらしいから深追いは出来ない。初期の開拓民は暗闇から襲ってくるアウグスにはかなり苦戦したらしいからな。
「了解、原生生物に詳しいんだな」
「寮でドラゴン飼ってるだろ?あれの資料調べてる時に気になる情報があったからな、まさか今その知識が役に立つとはね」
「あれ可愛いよな、今度会わせてくれよ」
「…あれが可愛い?まぁいい、扉の向こう側を調べないと。稼働部が壊れてたのに押さえられていたし体当たりして破ろうとしてたから何かがいるはずだが」
「押して駄目なら引いて_ありゃ」
「せ、正規軍だ!!助かったぞ!!」
「やったぁぁ!!」
扉が向こうから開きこの送電所の職員が出てきた、どうやら怪我はあるが無事らしい、よかった。
「正規軍ちゃあ正規軍だな」
「ちょっとつよい歩兵位だしなぁ俺ら」
今はグラップルの使用とパルクールが出来る歩兵だからなぁ。
「それでも頼りになる存在ですよ!」
「エドガー、外まで案内してやれないか?」
「いいけどお前も一緒の方が良くないか?この人達を守りやすくなるし」
「服にアイツらの血が付いてるし一番始めに仕掛けたから多分俺を狙ってくる、一緒にいたら巻き込まれるかもしれないからな。一人二人ならいけるかもしれないけど何人もいるとなるとキツい」
残っている職員は四人、アウグスと戦闘になれば狭いこの建物内じゃ巻き添えにあってしまう。外なら撃退に出ている軍が回収してくれるはず。
「ありゃそうか。無茶はするなよ、みんなを安全な所につれてったらすぐに駆けつけるからな!」
「そちらこそ、張りきりすぎるなよ」
エドガーに職員の護衛を任せ俺はアウグスの撃退に向かった。
扉が開けられていたので扉の端により中を確認後天井のパイプの上にグラップルを使い登った。どうやら気付いていないようだ、なんでだ?まぁ都合がいい。
「逃げた先に異常個体が居たとはね」
どうやら息はあるようだが寝転がってる所を見るに瀕死なのか?だとしたら他のアウグスが回りに居るのも納得だが親個体なのか?寝てる奴をを除けば三頭も居るし生け捕りはムズいな…
「それに変電装置の近くに居るから爆発物も使えない、詰んだか?」
一頭は確実にやれるとして残りがキツいな、頭は硬く甘い狙いや下手な角度で撃ち込めば威力が足りず倒せないし弱点である首も羽のせいで撃ち抜けない。120mm低反動砲は密室で撃てばバックブラストでこっちが逝く。
「迷っているにうち更に増えたら手に終えないしやるしかないな!」
想定通り一頭を上から飛び乗り頚椎を抉り一頭仕留め他のアウグスが気付き襲って来たが天井に向けグラップルを使い避けた。そこである事に気づいた。
「目が見えてないのか?」
鼻も悪いようなのか臭いを嗅ぐような行動をしているが此方を見つけられてないようだ、怪我か病院があったのか?
「胡散臭いが好機として見るしかない!」
一頭一頭上から飛び乗り頚椎を抉るを繰り返し動ける個体を全て討伐した。中隊長から渡された牽引用のロープで寝ている異常個体を拘束、これで合ってるよな?寮で飼ってるドラゴンと同じ要領でやったが大丈夫か?
「自分を信じて自信を持とう、疑ってたら何もできん」
ポジティブポジティブ、引っ張って行く前に討伐した奴の確認するか。損傷箇所は首だけだからじっくり見えるだろう。
気になった頭部は目が白く濁っており予想通り目が見えてなかったようだ、鼻は正常っぽく見えるが何かが詰まっており臭いも駄目だったらしい。この星の病気じゃないよな、四肢に視線を移すと都市の硬い道路と施設を駆け回ったのであろう爪の削り具合ぐらいでしか変化は無かった。体表は暗く確認はしづらく観察はこれにしてさっさと連れて部隊の所に合流しよう。
MAFA、コールティック社が販売しているSMG。アマダ連邦(本星の国の一つ)向けに販売されていたがその広い拡張性、万人に扱いやすい構造、何より値段が既存の物より安く民間人が軍用モデルを購入する事態が起こり会社が急いで連射機能を取っ払ったモデルを売り出された。それでも改造次第では大口径の銃弾も扱える等で今では改造初心者が買う銃になっている




