原生生物
まだ書けそうだったが長くなるからもう出します
「ここに知り合いが居て良かったよ」
「俺は気付かずに家に帰ってると思ったがな、エドガー」
「流石に緊急事態には対応するぜ」
先に原生生物と戦闘していた部隊と合流し今一息ついたところだ。エドガーが持っている銃は…SMG、いやPDWか、けどあれは軍の採用物じゃ無かったような。
「エドガー、その銃は私物か?」
「おう、朝本星から届いたCW社の最新のPDWだ!」
動画ばっか見てよく遊ぶから勘違いしやすいがコイツは銃器マニアだったわ。
「しっかし高かったろそれ、この星から距離はあるだろうし」
「確かにな、けど発表から欲しかった銃だから後悔は無いぜ」
今月ヤバくて反省してるが、と小さく言っているのが聴こえた。ヘルメットしてても聴こえるぞ。
「威力は大丈夫だったか?」
「使ってる弾の貫通力はあるから手足を狙わなきゃ殺るのには手間はとらないね」
「候補生、アウグスの群れの中には変わった奴が居なかったか?」
警備隊の中隊長が話しかけ来た、この人確か生物学に詳しい軍人だったな。アウグスはこの星の雑食性の哺乳類?で体表は黒に黄色の線が混じった身体に成人男性以上の体躯、二対の飛行能力を持たない翼を持つ生物。変わった奴とは言えば。
「乗用車や電線に向かう個体が幾つか見かけました」
初めて見るであろう人工物に引かれたんだろ多分。
「何か特徴は?」
「特徴…目が黄色だったな、それと黄色の割合が増えてた」
瞳の色なんて個体によって変わるし何があるんだ?
「…アンノウン汚染個体の特徴は知ってるか?」
「瞳の色が黄色のなり体表にアンノウンを構成する物質が出ていますよね…けどちがくないですか?」
確かに特徴は似てるかこの星にアンノウンの出現報告は無いから居ないはず…。
「一度に確認するしかないな…」
「この星にアンノウンは来てないはずですよね?」
「そのハズだが…」
「隊長、次の集団が来ます!数は減ってますが動きが…!」
「パルスタワーは起動したハズだよな、何故ここへ向かっているんだ…迎撃を急げ!」
「了解!」
「君達候補生には荷が重いかも知れないが無茶を頼む、異常個体のアウグスを確保、最悪上半身の外傷を少なくして確保を頼みたい」
アウグス含む原生生物は生半可な外傷では死亡せず初期の開拓時の装備であった小口径の対人用の火器では討伐が困難な程手強い生物だ、対獣用の銃がある現代でも銃だけでの討伐は困難なのに捕獲用の装備に無しに捕獲なんて無茶苦茶だ。けど。
「分かりました、ですが確保出来なくても咎めないでください」
「まぁこれは私独断の命令だからな、死ぬなよ」
「まだやりたいことが一杯ありますからね、死ねませんよ」
「え、俺もやるの?」
「この中であの群の中を駆け抜けられるのはパイロット候補生の俺らしか居ないだろ、通常科の生徒に無駄死にさせろと?」
「はい、やります!」
やれるだけやってみるか。
「立体機動は出来ないが壁に張り付くことは出来るんだな」
「普通のパイロットは17mもあるARに乗るからな、登る為の装備だよ」
トップパイロットのガジェット程では無いけどグラップルがあって助かった、今下には俺らを喰おうとしているアウグスが群れているが異常個体は見かけられない。
「メガロ無いか?」
「ただの候補生がそんなん持ってるわけ無いだろ、だったらその120mm低反動砲使えよ」
「何故かアウグスを襲わない重脚竜が町に入っていたんだよ、アイツらに使えるか」
数は多いアウグスを補食対象する肉食獣であるザメルがアウグスを狙わず足取りが不自然だが生産プラントに向かっているのを見かけた、足止めだけでもやろうとしたが通常個体のアウグスに絡まれてしまった。
「そう言えばサイクロプスが来てるんだよな?」
「パルスタワーで追っ払ったんじゃ無いんじゃ」
「じゃ上に飛んでる巡洋艦は?」
「え?」
なんで緊急事態とは言え何故居住区に巡洋艦が?追い払えたハズじゃ。
「あ、ARが降りてくる」
「甲板に載せてたのか」
デストリア級は戦争後期に建造された艦艇にも関わらずAR搭載能力は無いから甲板(船の上の事)にARを載せるんだが整備施設や補給能力も無いから緊急時ぐらいしか載せなかったらしい、そもそも甲板に載せれば砲の射線が通らなく砲撃が出来なくなる。
「ちょっと聴くか。こちら候補生、今の状況はどうなってますか?」
『候補生か、パルスタワーの妨害が効果がなく軍が動いたんだ。中型種が町に侵入したらしいしな』
『ロッド2、なに話してる、迎撃を急ぐぞ』
『時間が無いようだ、すまないね』
「ありがとうございます!だそうだ」
「やっぱ効いて無かったのか…」
シュレックを使わなくて済みそうだ、あれ町で扱うには威力がありすぎるんだよな。
「アウグスはARに向かったし俺達は早く異常個体を捕らえるぞ」
「分かった」
しっかし探しても居ないなぁ、最初の襲撃で全部討伐しちゃったのかな。
「居たぞ!送電所に居やがった!」
「これはまた面倒な所に来やがって!」
「だといって出るまで待ってたら町の電気が止まる、やるしかねぇ!エドガー後ろ頼むぞ!」
「食われんじゃねぇぞ!食い荒らされた死体なんて見たくねぇからな!」
「そう簡単にやられるかよ!」
取っ組み合いになったら倒せる自信はない。
送電線に当たらないように慎重に施設に侵入する。町一つの電力を送る施設だ、当たれば消し炭になる。これ1つじゃ無いけどね。普段は送電線にはフェンスとカバーで覆われているが侵入するために食い破られているが電線は無事らしい。
「…拳銃で抵抗したが喰われたのか」
入口には45口径の薬莢と血痕、その血の者であろう血まみれの腕が落ちてた、中に続いているから咥えて行ったのか。死体はおやつじゃねぇぞ。
「あちゃー…職員逃げてなかったのか」
「多分町の人が逃げ切れてないからまだ残っていたんだろう、気を引き締めて行くぞ」
「了解」
中の明かりはつきっぱなしだから大丈夫だが外は暗く始めている、さっさとやらないと暗闇からアウグスに襲われる。
「初めて来たから内部がわからんなぁ…外があれだと」
まぁ捕まえて戻るだけだから気を楽にしていくか。
イベント多いよ…掛け持ちは程ほどに




