りん、上海に立つ
香港ではあまり感じられなかった、中国の広さと歴史を上海でりんは感じることになります
ショーンと、りんは上海にいた
高の商会と正式に契約を結ぶためだ
二人の護衛には、張がついて来ている
楊と李が、悔しがっていたのは当然である
もう一人、先日りんが拾った、劉明鈴も一緒にきたがっていた
今彼女は、ショーンの香港の屋敷のメイド見習いになっている
この時代の上海は、後に魔都と呼ばれるとは信じ難いほど平和な街だった
勿論、怪しい場所に近づかなければと言う
この時代の都市全てに当てはまる条件付きではあったが
港に着いた時、目の前を流れる水が川であると言われて
りんは驚いた
「本当にこれが川なの?」
「それどころか、いつ海から川に入ったかもわからなかった。」
街の大きさも、箱館や長崎しか知らなかったりんには
想像もつかないものだった
「これだけ大きい港ですもの、さぞいろんなものが集まるのでしょうね。」
「蝦夷地との交易に、役立つものを見つけなきゃ。」
歴史も文化もある、この町で自らの商会を大きくした高は
新興都市香港で、一挙に巨大商会を築いた王とはまた別のやり手の商人と言える
りんと再会した詩燕は、喜んでくれた
そして、ちょっと恥ずかしげに景文の近況を聞くのだった
(いつの間に。私は二人の橋渡し役になったの?)
心の中で、そう呟くりんだった
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