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りん、メイド(見習い)を拾う

りんは今の所、恋愛には縁がなさそうですね

景文と詩燕は、良い雰囲気になってきました

りんは、内心戸惑っていた

(今日の商談、明らかに変だよね)

(景文さんの、お見合いのような気がする)

(でも、なんで私まで観劇に行くの?)


そんなりんの、内心を知ってか知らずか

楊と李は先程見た主演女優の陶梅花の話をしていた


楊と李を前に、張はりんの後ろ、景文と詩燕、王公司の護衛

そんな順番で、歩いていた時だった

りんは路地に座り込んでいる、童女に気付いた


「張、周りに怪しい人が居ないか、確認して。」

「楊、李私と一緒に来て。」


楊、李、張の3人がりんを囲む様に動き、童女の元に駆けつけた


りん

「大丈夫。怪我はない。」


童女

「お腹が空いた。」


りん

「お母さんと逸れたの?」


童女

「お母さんも、お父さんも死んだ。」

「親戚のうちに預けられたけど、ご飯食べさせてもらえない。」


りん

「張、もう一回周りに誰か居ないか確認して。」

「楊、この子をおぶえる?」

「李、屋敷に先に戻って、医者を呼んでもらって。」


指示を終えた後、りんは景文と詩燕に向かって頭を下げた


「緊急事態なので、ここで失礼します。」

「無礼をお許しください。」


景文と詩燕は。やや驚きながらりんの言葉を受け入れた

りん達が見えなくなった後


景文

「りん嬢には、いつも驚かされる。」


詩燕

「さっきの指示は見事でしたね。」

「まるで武人のようですわね。」


景文

「普段は、柔らかい態度なんだけど、突然鋭くなる。」


詩燕

「気になりますの?」


景文

「いや、圧倒されるだけだ。」


詩燕

「個人的には?」


景文

「彼女は、いずれ故郷に帰るからな……」


詩燕

「そうですか、そばにいて欲しいとは?」


景文

「それは無理だろう。」


詩燕の顔が、なぜか少し綻んだ


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