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挿話 王と高の会話

商談も縁談も、手応えあったようですね

景文と詩燕の商談(+お見合い)が、ひと段落ついた後


王公司の大人の私室に、高と王が入ってきた


王、笑いながら

「景文のやつ、まだ気づいていないようだぞ。」


「お前さんの甥っ子にしちゃ、鈍いやつだな。」


「あいつには、商売しか教えてないからな。」


「若い頃のお前さんは、手が早かったのにな。」


「というか、気が多かったというべきか。」


「それはお前さんが、いつも考え過ぎるからだろう。」

「出遅れたと思うと、一歩引く癖があったからな。」


「そんなお前さんが、結婚したら嫁さん一筋になるとは想像できなかったよ。」


言った後、高は一瞬しまったと思った


微妙な沈黙が、二人に流れた


王、一口茶を啜って、何もなかったように


「しかし、娘さんは景文の事を気に入ってくれるかな?」

「あいつは、お前さんに似てちょっと慎重そうだからな。」


「詩燕は途中から、少し気づいていたな。」

「リン嬢を一緒に観劇に行かせたのは、どうしてだい。」


「あの子は人の縁を結ぶのが上手い。」

「それも、自然にな。」


「なるほど。」

「それは期待できるな。」

「お前さんの言ってた通り、面白い娘だな。」


「詩燕とも、友達になりそうだな。」


「多分そうなるだろう、詩燕と商売の話ができる令嬢は、上海にはいない。」

「財産に興味を持つ、令嬢は多いけどな。」


「さて、あとは若い連中次第だ。」

「今夜は昔話でもしながらゆっくり酒を飲もう。」


王は使用人を呼んで、酒席の用意をさせた

(高とは、若い頃安酒を飲みながらよく議論したな)

(景文と詩燕が結婚したら、親戚になるのか)

(縁とは面白いものだ)


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