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オランダの事情
19世紀初頭の東アジアの状況です
オランダの事情
ショーンが警戒していたオランダは、結局動かなかった
むしろ、動けなかったというのが正しいかもしれない
18世紀まで、イギリスと並んで海上王国を築き上げたオランダだった
しかし19世紀に入る前から、オランダ本国はヨーロッパの動乱に巻き込まれていた
それは、アジアにおける競争力の低下も意味していた
かって隆盛を誇ったオランダ東インド会社も、1799年に解散していた
当時はフランスの占領下にあった
長崎でフェートン号事件があったのも、この頃である
「ロンドンの連中は、長崎をオランダから丸ごと奪うつもりかもしれない。」
ショーンは呟いた
スコットランド人である彼は、
大英帝国の中心として行動するイングランドには心理的距離感があった
「蝦夷地に目を付けられるより、その方が良いかもしれない。」
「むしろ、気をつけるべきはロシアとアメリカの動きか。」
「イングランドよりは単純だが、どちらも力押しをしてくる可能性が高い。」
ショーンは、王公司にロシアの商会がコンタクトしてきた事を聞いていた
「一度、王大人と話す必要があるな。」
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