函館の出来事
ゆい、堅物なんですけど一途なんです。
本作のヒロイン、チラ見せ。
じゃ戸建てまでの道中、何かに怯えた顔の一之進
ふで
「そんなにご内儀が怖いのですか?」
一之進
「隙が無さすぎるのじゃ、そばにいると気が休まらん」
箱館の官舎に一之進を届けたふで、実家の廻船問屋島本屋の軒先に立つ。
初老の手代が、ふでに気付き声をかける
「お嬢様、お久しぶりです」
ふで
「もうお嬢様って、歳でもないよ、兄さんはいる?」
手代
「今呼んでまいります」
店の奥から、主人和右衛門(兄)登場
「急になんだい、最近は手紙もよこさないけど、先生は元気かい?」
徳内は、津軽では学者として尊敬されていたのだった。
ふで
「今は学者というより、村長だね」
「今日は実は……」
小声で兄に両替の件を伝える
和右衛門
「こんなところじゃ、その話はできないね」
「中にお入り」
その頃、幕府の官舎では
一之進の妻ゆい
「一之進様、蝦夷地勤務は女に辛かろうとは私の覚悟を軽んじられております」
「それとも、離縁と申されるのですか」
一之進たじたじ
「いや、そのような事は……」
「まだ代官所も立っていないし」
ゆい
「私とて武士の妻、雨風を凌げればそれで十分です」
一之進の心の声
「こいつの実家、今時珍しい武断派の家なんだよな」
「帰らないだろうな〜〜」
場面は島本屋の接客用の座敷
ふでと和右衛門が座っている、どうやら両替の相場やら景気の動向を話している様子
そこに茶を持って、若い女中が入ってくる
オヤ、髪も目茶色、この女、和人?
兄、ふと何か思いついた様子
「先生の所って、和人だけじゃなくてアイヌも住んでいるんだろ」
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