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幕閣の混乱と決断

実質的な開港が、箱館と小樽で起こりました

建前は、あくまで従来の規則の厳格化です

蝦夷地奉行から上がった建白書は、幕閣に混乱を呼んだ


抜け荷の取り締まり強化には、反対できない

国後陣屋を強化したくとも、人員予算とも不足している

全面開港は、認められない

薪炭・食料の供与はすでに行われている


無視すれば、幕府の面子は潰れる

前面的に取り入れても、幕府の面子が潰れる


幕閣の出した結論は、いつもの通り玉虫色だった


現国後陣屋責任者のお役御免、新任のものを派遣

文化の薪炭供与令の厳格化として、供与する港を限定する

供与を指定された港以外で供与した場合、処断される

供与するものは、薪炭・食料に限定する

指定した港では、商人側の責任者を置く

責任者は、供与した薪炭・食料の明細と受け取り金額を申告する

受け取り金には、運上が付与される


薪炭供与令の厳格化と言いながら、実質商品限定の開港となった

責任を取らされたのは、結局国後陣屋の長だけだった


指定港は、箱館と小樽となった


幕府からの布告書を、高田屋と島本屋が検討している

島本屋

「なぜ望んでもいない、小樽が追加になったのですかね?」


高田屋

「幕閣の思惑はわからん、単に箱館からの建白書通りにしたくなかったでけかもしれん。」


島本屋

「そんなバカな、と言いたいですがあり得ますね。」


高田屋

「何はともあれ、小樽の港の改修で忙しくなる。」

「小樽の衆とも話をせねば。」


島本屋

「入りが増えるのは良いが、その分仕入れも増やさねばならない。」

「金庫に金を眠らせてもしょうがない。」


高田屋

「何かもう策をお考えのようですね。」


島本屋、高田屋の耳元に何やら囁いた


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