商品開発
箱館では、次に何を輸入するか
香港では、何を売るべきか
島本屋和衛門は、西洋船の生産拡大の次を考えていた
徳内村の、各種の説明書の翻訳控えを読める立場だったからである
コンパスは高額で、船の数だけ必要だが、おそらく、幕府が直接買い付けするだろう
幕閣が見逃しているのは、北海の航海をする、船員達の防水防寒具と気付いていた
大月良庵を通じて、オフィサー用のピーコートとセーラー用のガンジーセーターを何着から入手していた
ガンジーセーターを手に
「思惑が外れても、これは漁民に売れるな。」
ピーコートを手に
「蝦夷地で金持ちや、蘭癖大名が買ってくれそうだな。」
出島では、ショーンの前に男が一人座っている
「薩摩藩が欲しがっている物がある。」
「蒸気機関の模型だ。」
相手が次に何を言い出すか、ショーンは待った。
マルースの商会の応接間
最初の任期を終え、一旦香港に戻っているショーンに対してマルース
「今日は、なんの買い付けだい?」
ショーン
「いや、今日は情報の交換だ。」
ショーン、薩摩が蒸気機関の模型を欲しがっている事を手短かに告げ対して
マルース、暫く考えた後
「その情報だと、こんなものかね。」
マルースは、箱館での造船計画の拡大と、国後での幕府駐留地の拡充を告げた
ショーンが、自分の蒔いた種が思ったより早く実るかもしれないと考えず
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