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運命が動き出す

りんの運命が大きく動き出します

出島のショーンの私室 蘭方医の大月了庵とショーンが座っている


了庵

「単なる気鬱でしょうな、御酒はどのくらい飲まれます?」


ショーンは、本当の病気ではない。

情報網作りの一環で、評判の良い蘭方医を呼んでみただけだ。

使えそうがなくても、良い医者に顔をつないでおくと、実際に病気になっても心強い


「寝酒にウィスキーを2杯くらい。」


良庵

「それくらいなら問題ありません。」

「他の方は気散じに、女郎を呼びますが、ショーンさんはなさらないとの事ですね。」


ショーン、金より懐に入った方がいいと判断して、内輪話をすることにした

「実は前任者、私の親戚なんですが。」


個人名はぼかして、ジョーンズの顛末を話した


了庵、顔が厳しくなってしばし沈黙

そして

「ショーンさん、貴方はアイルランド人では?」

「お相手の女性は、タツと言うのでは?」


女の名前は、タツと言い当てられて内心驚いたショーン

ここは下手に誤魔化せないと思い正直に言う


「はい、女の名前はタツで、娘の名前はリンと聞いてます。」


良庵、天井を見上げた思案する

「辰は今は、商人の妾です・」

「りんは、数年前まで家で手伝いをしてましたが、箱館に預けました。」


ショーン、ジョーンズからの預かり物、手紙とオルゴールを出す

「これがジョーンズからの預かり物と手紙です、どうすれば良いと思いますか?」


良庵、長い間考え込んだ末、絞り出すように


「辰に渡すと、今の旦那と余計な齟齬を生む。」

「箱館に預けたりんが、受け取ってくれるかわからないが、手紙を出してみます。」


ジョーンズの心の声

(思わぬところに、蝦夷地との接点があったな)


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