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秘密のお仕事
平和な徳内村にも、何やら時代の波風が吹いて来ました
冬の箱館の居酒屋、水夫が二人入ってくる
「清酒を徳利でくれ。」
「ツマミはジャガタラ芋と、油味噌に塩辛頼む」
「おや、羽振りが良いね。」
「おおよ、今年乗った船は大当たり、割り前もたんまり貰えた。」
二人、席に座って話しだす
急に声を潜めて
「幕府のお雇いで、口の硬い水夫を募っているらしいぜ。」
「根室沖に、オロシャの船を見かける事が多くなったせいかね。」
冬の徳内村、代官所の広間でのモーニングルーティン
ゆいとりんの薙刀稽古、和馬の剣術修行
代官所の使用人
「酒井様、三日後箱館奉行様がお越しとおふれがきました。」
一之進、驚愕の表情
「面会の際、最上殿と滝川殿も同席する様にと」
やや特例ながら、一之進は箱館奉行の配下となっている
これは元々の天領とは異なる、蝦夷地だからこその仕組みだった
箱館奉行所は後に蝦夷地奉行所となり、小樽、箱館、釧路、根室、宗谷に代官所が設置される
代官所の応接間
箱館奉行が風呂敷包みを持って入ってくる
平伏する三人
「楽にしてくれ。」
「実は、最上殿と滝川殿に内密の頼み事じゃ。」
包みを開いて取り出してきたのは
小型の西洋船設計図と、船具の取り扱い説明書だった
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