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林蔵己の格を知る

伊能忠敬の一行に、間宮林蔵が蝦夷地で出会い同行するようになったのは史実でも同じです。

小説内では、せっかくだから徳内村で出会う事にしました。

本当に、最上徳内と伊能忠敬があって話をしていたら、どんな話をしたか?

想像するとワクワクします。

一行が見えて来た。

一人の老人が、年に似合わぬ速さで入り口まで辿り着き、口上を述べた。

「お代官の、酒井一之進様はいらっしゃいますでしょうか。」

「手前幕府測量御用を務めます、伊能忠敬と申します。」


一之進、一歩前に出て

「それがしが、酒井一之進でござる。」

「無礼かも知れぬが、手形を改めさせてもらう。」

代官所の役人、伊能忠敬の元に赴き手形を確認する。

一之進、偉くなったのね。


一之進

「して御用は?」

「海岸線の測量と聞いておりますが、ここは大分陸に入ったところ。」


伊能忠敬、頭を下げたまま

「こちらに最上先生がいらっしゃると聞きまして、一夜ご教授をたまわいたくまいりました。」

流石に大人の態度、どっかの若造と違う。


徳内、前に出て

「それがしが、徳内でござる。」

「伊能先生のご高名は、伺っております。」

うん、こちらも大人の態度

お互い挨拶を交わし、伊能は近くの測量、徳内は村の仕事を済ませ、夕刻に代官所で会食する事になる


会食と言っても、伊能が断るのでお酒は無し

ちょっと悲しそうな一之進

徳内と伊能、測量法の話で盛り上がっている

眠そうな一之進

1日に測量しながら、四里から六里、条件が良ければ七里を超えると聞き驚きを隠せない林蔵


話はこれから進む蝦夷地の地誌になる

徳内は断定口調は避けながら、道内のすべての地域について語る

伊能の時折挟む質問も、的確

一之進、ここではちゃんと目を覚ましている

林蔵、江戸で習った事以上の話が、ここ一刻あまりで話されているのに唖然


お互い算学が趣味と分かり、語り合う二人

一之進、寝てるなこりゃ

林蔵、なんだかもう居づらくなって来ている

夜も更けてきて、お互い明日も忙しい身、お開きにする事に


林蔵、居住いを正して

徳内に向かい

「最上先生、この冬蝦夷地のことのご教授をお願いします。」

伊能忠敬に向かい

「伊能先生、蝦夷地測量の一行にそれがしをお加いただきたく。」


自分の格を理解できて、よかったね林蔵


伊能忠敬との会食メニュー

キビ、小麦混じりの八分搗き米飯

汁物 イカ団子、ジャガイモ、ニンジンの味噌オハウ

煮物 ソウハチカレイ

焼き物 秋鮭の切り身

甘味 干し柿


徳内村の経済状況

農業

米作 まだ無理

小麦 自家消費+

大豆 自家消費+

味噌 自家消費+

人参 自家消費

馬鈴薯 主力商品(箱館でも消費拡大中)


漁業

イカ 箱館への販売と自家消費

カレイ 箱館への販売と自家消費

帆立 乾物にして、廻船問屋へ(金額的に大きい)

鮭  基本的にアイヌの権利(作物との物々交換主流)


その他

テン、リス、鹿の毛皮(アイヌから購入した物)

学者先生、りんで写本作り(単価は高いが、数は少ない)

乾麺作りに挑戦中


箱館からの主な購入物

もみ米

醤油

清酒(贅沢品なので、訪問客に出す以外は祭りの振る舞い)

古着


誤字脱字の指摘

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