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セネックルの冬季講習

余市のセネックルが、文字と帳簿の学習に徳内村に逗留することになりました

果たして、その教師役は?

アシリレプの推薦を受けて、島本屋和衛門も船頭頭も正式に雇う事にした

正式に雇うと言う事は、文字と算盤が必須という事だ


島本屋の要請で、セネックルを一冬学習の為に徳内村で預かる事となった

徳内とふでは、そこで一計を画した

セネックルの教育の初歩を、トォレとスズに託したのだった


セネックルは、ふでから二人のアイヌの少女を紹介された

(まさか、この二人に文字と算盤を習うのか?)

そのまさかだった


実際に授業を受け始めてみると、それが合理的な事を理解できた


トォレは、文字の意味をアイヌ語で教えてくれた

そのことから、アイヌの言葉と和人の言葉が必ずしも対応しない事を学んだ


スズは、帳簿の付け方だけではなく、なぜそれを記入しなければならないか

その結果、何が分かるかをアイヌ語で教えてくれた

意味がわかると、商売の基本は帳簿付けだという事が理解できた


二人がせがむので、余市の漁の事や、船具の扱い、索の結び方を教えた

若い娘に何が楽しいのかわからないが、二人とも目を煌めかせながら学んでいった


春になり、船に戻る頃にはセネックルは立派な船頭見習いになっていた


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