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嫁不足問題

小樽の発展に伴い、花街も大きくなりました

問題は、そこでの縄張り争いと、周辺での女衒の暗躍です

酒井一之進、代官としてどう裁くでしょうか?

一之進はまさか自分がこんな事で悩むとは、想像もしてなかった

問題は、一言で言えば小樽の嫁不足だった

急速に発展してた小樽では、当然流入人口も増えた

しかし、流入してくるのは世帯持ちか独身男性がほとんどだ


小樽の隆盛に連れて、花街も大きくなって来た

多少金回りの良くなった男共が増えたから、当然だろう

そして、縄張り争いが起きるのも当たり前である


問題は、女郎不足で女衒どもが、近くの村やコタンを荒らしている事だ

先日も、石狩のコタンから娘を拐かそうとした男が、傭人が捕まえられ小樽に送られてきた


下手に花街を規制して、地下に潜られても困る

やはり、小金を持った男共に所帯を持たせたほうが良いだろう

しかし、相手の娘はどうするか

まさか、女衒と競争する訳にもいかない


困った時の徳内頼み、徳内と男女関係でもあるので、一緒に妻のふでも呼んだ


徳内

(俺にそんな事聞く?)

「人を増やすには、産業を起こす事です。」

「女手のいる仕事を増やせば良いのでは?」


一之進

「どうやって?」


黙って聞いていたふでが、口を開いた

「村で始めた緬羊飼育、なんとか要領もわかってきた。」

「力仕事は、男がやるが細かい世話は女の方がうまい。」


「それに、毛糸造りと編み物は男でやりたがる奴は少ない。」


「羊毛関係の仕事を増やしては?」


徳内

「そう言えば、島本屋の若旦那六右衛門も編み手が足りないと言ってたな。」


「年季奉公で娘を集めりゃ、口減しと賃稼ぎになる。」

「娘を売るよりは、親も良いし本人にも良い。」


ふで

「仕事の合間に、読み書き算盤を教えれば奉公先も増えるね。」


徳内

「羊毛だけではなく、他の仕事でも考えられそうだな。」

「まずは羊毛から始めるか。」


一之進

「娘を憎くて売る親は居ない。」

「娘達のまともな仕事を増やせば、女衒どもの跳梁も減るか。」

「働く娘が増えれば、嫁不足も解消できるとはな。」



一之進、早速上申書を書き、翌年から事業を始めた

最初は津軽と南部から、そして奥州全体、さらには北陸まで

娘達が訪れる先は、それにつれて小樽以外にも増えていった

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