人手不足の対策
蝦夷地発展の結果、行政側の人手不足が顕になってきました
さて、どうやって確保したものか?
箱館発展に伴い、居酒屋利平のメニューも増えたようです
小樽の代官所、一之進の前には徳内、青島、滝川先生
久しぶりに、徳内村の創立メンバーが揃った
相談している内容は、石狩炭田の発見で更に広がりそうな、一之進の担当範囲だ
基本的に幕府が管轄するのは、和人の居住地だ
石狩開拓村は、青島の努力もあって安定してきた
それは、人口の増加につながる
松前藩の圧政が無くなった事により、石狩アイヌの人口も回復しつつある
そこに加えて、小樽の部分開港で本土からの流入人口も増えてきた
江別より先の、石狩炭田を開発するとなれば、人口だけでなく、管理すべき地域も増える事となる
一之進
「松前藩の番人が横暴を働いた事も多く、アイヌの不信感は強く残っている。」
「幕臣を送れれば良いが、蝦夷地勤務を望む者は稀だ。」
「三人の知恵を貸して欲しい。」
徳内
「傭人を募るしか無いでしょう。」
「それには、身分より人格をみる事が肝要です。」
青島
「ある程度評判の悪い元番人は、分かっております。」
「それらの者は、応募して来ても弾きましょう。」
一之進
「その者達以外は、どう判断する?」
「出来れば、現地に詳しい者を選びたい。」
「しかし、その者達が非道を働けば、アイヌの反乱を招くやもしれん。」
滝川先生
「一つには、制度で縛る事でしょう。」
「先ずは任期を定め、現地の和人との癒着を起こりにくくすべきです。」
「次に権限を明らかにする事です。」
「三つ目は、運上金の多寡の責任を負わせない事です。」
「無理して、運上をあげようとすれば圧政を招きます。」
徳内
「とりあえず、傭人は夫婦者で任地に一緒に行ってもらいましょう。」
「試験の時の案内人をアイヌの者に頼んで、その時の反応を報告してもらいましょう。」
夜更けまでかかった打ち合わせを、一之進がまとめて蝦夷地奉行所に上申した
傭人の件は受理され、選抜も小樽の代官所で行う事となった
しかし、この件は後日意外な事態を引きおこす
閑話 居酒屋利平の進化
おでん(仮称)が名物になって、店を大きくした利平
金物屋の前で、立ち止まった
二、三人分の鍋を作るのには、手頃な大きさの鉄鍋だった
店主に聞くと、八戸から来た南武鉄製との事だった
上り框も作って、広くなった
おでんだと、客にとりにきてもらう必要がある
できた料理を持っていく事を、考えている最中だった
この鉄鍋に、魚介とニンジン、大根、ジャガイモをいしるでたいても良いな
料理の名前は、箱館だという事で「廻船鍋」とした
八戸から来た水夫が、持ってきた南部煎餅を割って締めに食べた
「汁を吸ってうまいんだよ。」
「それに腹持ちも良い。」
利平はそれを見て、店の品書を増やした
「廻船煎餅鍋」が誕生した
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