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東回り廻船

八戸鮫湊の問屋も、箱館の繁盛に気付いたようです

野辺地からは、尾花沢の銅

鮫からは、南部鉄が入ってきます

八戸の鮫湊から、三六屋の当主孝助が箱館に来ていた

最近野辺地への荷が増えた

どうやら、箱館との定期船が原因らしい

大本の箱館の繁盛ぶりをその目で確認するのが、目的だ


三六屋は、箱館の繁盛が思ったより大きいのに驚いた

原因を探ると、外国船への薪炭食料の供与に対価が認められた事が大きい

「野辺地の繁盛もこのおこぼれか?!」


とは言え、これを見逃す手は無い

特に、今まではなかなか手に入らない異国の品が箱館で調達できそうだ


三六屋のある八戸鮫湊は、南部藩の主力港で東周り廻船の拠点だった

それは、長い三陸の海岸線で大船をつけられる港が少ない事も理由の一つだった


三六屋は、小さな湊から荷を集め船倉を一杯にするのに苦労していた


彼の頭に案が浮かんだ

「ある程度荷が集まったら、野辺地から定期船に乗せる。」

「充分に荷があれば、直接箱館に向かう。」


「商いの回数を増やして、船の寝てる時間を減らす。」


「それに、箱館で異国産の品を仕入れるのが、従来より安くなっている。」


訪問ついでに、野辺地でも見かける様になったガンジーセーターを仕入れて鮫に戻ることにした


「鮫の旦那衆にも話しをしないと。」

「食料と言うなら、南部煎餅と酒を売り込め無いかな?」

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