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本間家登場か?

酒田の本間家と言えば、日本海側最大の豪商です

その番頭は、何を目的にしているのでしょう?

高田屋嘉兵衛は、定期航路の決算を見ていた

「思った以上に、小樽との行き来が増えた。」

「荷より、人の動きが増えたな。」

「西洋船を、増やすべきか?」


島本屋の奥座敷

六右衛門

「最近、箱館の港に商家の番頭風の男を良く見かけます。」

「声掛けしますか?」


和右衛門

「その内、向こうから声を掛けてくるだろう。」

「その時は、丁寧にご案内しろ。」


意外に思われるがちだが、徳川幕府の鎖国政策は全面禁輸ではなかった

幕府による貿易の強力な管理体制、という方が近い

史実で、蝦夷地や琉球などの国境貿易が禁令の網の目を潜って行われていた


長崎からでも洋書や実験器具など、ある意味武器より危険なものも輸入されていた


供与する薪炭・食料・水の対価を認めた事は、事実上幕府の輸出入独占が崩れた事になる


幕閣はまだそれに気付いていないのか、認めたくないのか動きはなかった

長崎奉行は変化に気付いていたかも知れない

だが、長崎での取引や運上金が減ったわけではない

静観することを選んだ


高田屋と島本屋は、当初得た利益を各々の持ち船の改良に振り向けた


具体的には、羅針盤・六分儀の装備、そして船頭への懐中時計貸与だった

そんな時、両名に箱館の料亭への招待状が届いた


酒田本間家の番頭からだった


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