幸太郎、石狩平野を探検する
気がつけば、100話になりました
物語はまだまだ続きますので、よろしくお願いします
さて有望な炭田が見つかったようです
ではどうやって採掘するか?
問題は、次の段階に入りました
幸太郎は、石狩川を地元アイヌの操る小舟に乗って川を下っていた。
石炭発見の報を聞き、調査に赴いた帰りだった
調査の結果、有望な炭層を発見した
その結果を開拓村差配の青島と相談するため、現在の樺戸付近にあった開拓村を目指していた
「石炭はあったが、掘り手はどうする。」
「釧路も人手は、余っていない。」
「筑後から呼ぶにしても、大人数は無理だ。」
幸太郎は蝦夷地に来てからの、自身の体験を思い出していた
「今思えば、最初に勧め通りに徳内村に寄ってよかった。」
「寄っていなければ、最初の冬を越すのも難しかっただろう。」
「筑後から人が来たとしても、先ずは冬の越し方を教えなければならない。」
「アイヌとの接し方だって、最初に役人に聞いた様に、幕府ご用といけだかな態度だったら駄目だった。」
「役人達は気づいてないが、アイヌから見たら松前藩よりはマシと言うだけだ。」
「ところが、徳内先生の言う通りに接したら、思いの外親切にされた。」
「この探検だって、銭を渡して船を出させるだけだったら、こんなにすんなり見つからなかった。」
「礼儀を持って接したから、行く先々のコタンで色々聞き回ってくれた。」
「しまいには、一緒になって役人の悪口を言う始末だ。」
「本格的に採炭をするなら、地元のアイヌとも相談しなければ。」
幸太郎の頭に、ある考えが浮かんだ
「アイヌの中にも、掘り手をやりたいものがいるんじゃないか?」
「アイヌの族長に、話してみる価値はある。」
幸太郎を乗せた船は、江別の河岸についた
後年、石狩川水運の中心地になる場所も、今は広大な平野に夕陽が落ちて行くのが見えるだけだった
誤字・脱字の報告
コメントお願いします




