第2.5話:アインがやった技
アインがやった技の書き置きです
① 『フロントサイド・ポイズンスネーク・ボードスライド』
フロントサイド:アインがお腹(正面)側を進行方向に向けてレール(ボスの牙)にエントリーしたため。
ポイズンスネーク:滑る対象の障害物が、フィールドボスのであるため。
ボードスライド:ボードの真ん中を体に直角に乗せ、ガガガガと金属火花を散らしながら真横に滑り降りたため。
本来の技:フロントサイド・ボードスライド(ボードを真横にしてレールを滑り降りる美技)
ゲーム内のバグ:ボスに、居合の静止判定を直角に噛み合わせる。
PC画面の絵面:画面をドヤ顔で見つめて完全フリーズした全裸のアインが、凄まじい金属火花を散らしながらボスの体の上を高速スライド。ボスをひき逃げし、そのままフィールドへ爆走。
② 『リコーダーグラブ・メソッドエアー・WITH・エアリアル居合抜刀』
リコーダーグラブ:本来は手でボードの端を掴む(グラブする)ところを、インベントリから出した「リコーダー」を口に咥えてモーションを固定したため。
本来の技:メソッドエアー・グラブ(空中で体を大きくエビ反りさせるスノボの花形技)
ゲーム内のバグ:牙から飛び上がった滞空中に、リコーダー取り出しを1フレームで強制合成。さらに空中で「居合抜刀」を重複発動。
PC画面の絵面:大空を背景に、芸術的なエビ反り姿勢のまま微動だにせず高速滑空する全裸。口にはリコーダーを咥え、なぜか空中から「居合抜刀」の鋭い斬撃エフェクトだけが何度も繰り出されボスを輪切りにする。
③ 『2500コーク・9000』
2500コーク:空中飛行中に、回転の軸を2,500回斜めに傾け直した(コークスクリューした)という意味。ナインサウザンド(9000):360度×9000回転=3,240,000度回ったという意味。
本来の技:トリプルコーク1080(空中で3回転する超大技)
ゲーム内のバグ:数キロメートル離れた山脈の「大断崖(崖)」から時速200kmで大ジャンプ。始まりの街の防壁を飛び越えながら、毎秒50回の回転マクロでアバターの回転角をハックする。
PC画面の絵面:大気圏突入:背景は止まったまま、豆粒サイズの全裸アインだけがマッハ5の速度で超高速ドリル回転しながら、数分間じわじわと街へ近づいてくる(リスナーが壮大な宇宙BGMを流し始める)。1フレームの絶望:街の中央広場の上空、高度50メートルで着地キャンセルの入力をわずか1フレームミスる。芸術的オチ:回転軸の計算が崩壊し、時速200kmの慣性エネルギーが頭部に直撃。全裸アバターが激しくバウンドしながら弾け飛び、始まりの街の中央噴水へ「ズボォォォォォンッ!!」と一本の矢のように垂直に突き刺さる。美しい街並みを背景に、噴水で全裸の足だけが虚しくバタバタ動き、ピタッと気絶する姿が定点カメラで淡々と流れた。
ほんとになんでこうなったんだ…




