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東京魔術特区の階級昇格最終試験

「ピピピピッ...ピピピピッ」という音で目が覚めた。なんか目覚めが悪いなと思ったが、ホテルに泊まっていたんだった。(最終試験って何をやるんだろうな)

マスターの昇格試験だ。やりたくはないが、昇格試験の内容には興味がある。そんなことを思いながら試験会場に向かう「なんか人多くないか...」と呟いた。まだ6月なのに暑いな...

試験会場に着くとA会場へ、人がたくさん並んでいた。ぼくは受付へ向かい東風疾風の連れとしてA会場内に入った。「第4試合『暗川蒼太』戦闘不能として見なし、現時点で評価を確定する!」という声が響いた。ぼくはその名前を聞き「どっかで聞いた覚えが...」とそんなことを考えてると、「それでは第5試合『神楽雫』対『東風疾風』これより戦闘を開始する!」そんな声が聞こえた。俺はその声に「は...?」という声を出していた。(いや、最終試験が魔法対策課の人物の許可を得ること...)等と考えたが、その思考は「ドンッ」という鈍い音で遮られた。見れば雫と東風の拳が交えた音ということがわかった。一発、また一発と、重々しい音が会場に響く。東風は拳に風魔法を纏い、その風を破裂させたりと。一方、雫を見てみると、青白い静電気を纏い初速をあげ、キレのある一撃を放ったり、食らったら確実に感電するような一撃を放ったりと、東風はどうやっているのか、わからないがその拳や蹴り、静電気と正面からぶつかり合ってもピンピンとしていた。(どうやっているんだ?)と考えていると、

雫から一つの言葉が発される「なんで概念系の魔法術をつかわないの?それにあの魔式武器だって出してない」その言葉に「君、昨日の試合を見ていたんでしょ。一度見た技は流石に対策してるだろうと思ったけど、違ったかな?」とあっけらかんと言った。その返答に「それでも概念系を出さない理由にはならない」と雫が答えた。「確かに対策されにくい概念系であれば公に見せても問題はないだろうね。でも、ぼくの概念系は対策がされやすいんだ」その言葉に「そう...」と雫が返した。東風は会場の地面を昨日と同じように破壊して、粉々にした地面をさらに砕き、砂粒ぐらいの大きさになった砂粒を上昇気流をつくり、砂塵を意図的に発生させた。視界を悪くした。

雫はその砂粒が口の中に入り「ケホッ」と咳をする。その隙を狩るように東風は雫に一撃を入れたのだが、雫は後方にさがり砂塵を一気に焼き焦がした。

その行動を見た東風は魔銃を顕現させ、「バンッ」と一発の弾丸を空中に放つ。(空中で弾丸を静止させた?東風、お前が言ってた様に雫は一度見た技は対処してくると思うが...)と考えていると「バンッ」と再び銃声が聞こえた。

空中で静止させた弾丸に対して、弾丸を放っていた。ぶつかり合った弾丸は雫めがけて落ちていく。雫は飛んで来る弾丸の欠片に対して静電気を放つのだが、「痛っ」と声を出していた。雫の放った静電気が弾丸に当たると同時に雫に跳ね返っていた。「エアーか!」と声を出してた。(エアー...つまりは静電気中和、風でイオン化した空気を静電気とぶつけて中和してるのか)言葉では簡単に言える。だけど相当難しいはずだ。それにあんな使い方をしていたら体力が持たないだろう。そう考えていると雫の方から

「私の一撃を耐えてくれる?」そんな言葉が聞こえた。

「手加減してくれるなら耐えれるかな」といつものようにへらへらとした態度が東風に戻ってきた。

その言葉を聞いた雫はどこからともなくその魔式武器を出した...そう『魔剣』が現れる。

...少しの間があった

それを断ち切るように「あなたはこれを受けきってくれるかな?」という疑問の声が発せられていた。雫がその魔剣を上へと投げると同時にその魔剣に向かって光が迸った。気付けば雫は魔剣があった場所に移動し、その魔剣を掴んでいた。

その行動に対して東風は「ハハッ」と苦笑いをしていたがいつものように笑みを浮かべていた。雫から東風に向かって落雷のように一筋の光が迸る。(電磁波による移動か)その言葉を遮るように

『荳企剞縺ョ逋サ骭イ』疾風がそういうと同時に「それがあなたの概念系なのね」その声と同時に雷鳴のようなものが聞こえた。

東風はまともに雫のその力を受けたはず...なのだが「無傷?」と考えてると

「ぼくの敗けだ」という声が聞こえた。「流石に感電してる状態で勝てる相手でもないからねー」とへらへらした声でその言葉を発していた。

────────────────────

雫の師匠「流石、雫の友達と言ったところか」

(あんなに楽しそうにしてる雫を見るのは久々にみるな...)「零と疾風だっけか、東魔に雫と肩を並べられる奴が居て良かった...」そう言葉を残す。

それにしてもあの年で概念系か...「才能に恵まれていて羨ましいよ」俺も才能に恵まれていれば...

────────────────────

「第5試合『東風疾風』戦闘不能として見なし、現時点で評価を確定する!」そう言葉が発され、試合がすべて終わった。結果がどうなるかだな、昇格基準がわからないが雫を倒せとかそんな無茶振りじゃないだろう。ぼくの予想だけど、東風は昇格してる、なんとなくそんな気がした。

「やっ!」

そんな声が聞こえると同時に拳をだしていた。「ほんと...その...すまん」

...

...

...

そうしてその沈黙を遮るかのように、

「ピーンポーンパーンポーン」とアナウンスが流れる。「マスター2昇格試験受験者合格発表です。受付までお越しください」そんな声が聞こえたのでぼくたちは受付まで行き、合格者の欄をみた。『暗川蒼太』『東風疾風』『緋宮華蓮』と名前が書いていた。東風が昇格してたのはともかく2人ともどっかで名前を見たような...「まっ、なんでもいいか」と思い思考をやめる。「とりあえずカウンター行って書類書きにいくか」と言うと「もう手続きは全部終わったよ」とカードを見せてきた(こいつのこの行動力はどっから来てるのか)とりあえず、2人とも無事に試験が終わったということかそう考えてると「ちょっと待って」と息切れした声が聞こえた。走ってきた様子の雫だった。

「雫さんか、どうしたの?」と東風から発される。「ねぇ、明日魔法対策課に来て」

(はぁ...めんどくさいことになったなぁー)

と一人心のなかで考えるのだった。

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