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東京魔術特区の階級昇格試験2

周囲はざわめいていた。

そりゃそうだ多少の相性があったとしても、マスター3同士ならこんなにも早く決着はつかない。昇格試験を受けていなかっただけで、マスター2程度の実力はあったわけだ。

(あれがマスター2で収まるのか)まぁ、

「東風の奴、性悪だな」と呟いた。

「ふぁあ...」とあくびをする。(これじゃあただのお遊びだな)そう思ったのも仕方がないだろう。残りの2試合すべてが東風の魔銃だけで終わったのだから。弾丸の直撃を一度や、二度避けたところで意味がない。東風が地面に向かって弾丸を撃ち、そこから風圧を発生させ、爆風で生じた礫を相手に当てたり。弾丸を空中で止め、その弾丸を風魔法で爆発させ、相手の油断を誘う技。(あの技、マスター未満の奴に当たったら普通に即死するようなものだろ)と思わず考えてしまった。(使っている魔法術は基礎だけど、その応用力と技術が凄まじいな。)

「これで今日の全試合の行程を終了とする!」そう大きな声が会場に響いた。

「やっぱりお前、バケモノだな」と戻ってきた東風に言った。「君からそんな褒め言葉がでるなんて、光栄だね」と相も変わらずへらへらと言い放った。

「ぼくの今日の試験は終わりらしい、どうやら合計の成績が発表され、上位5名がマスター2に上がれる最終試験を受けられるらしいよ」と東風は言った。

ぼくの試験は20分後からだ、どうやらライセンスからアドバンスへの昇格試験を受ける人は多いらしく、一人の試験官が20人同時に試験を見て、合格基準に達していた場合、即合格と認められるらしい。(やっぱりしたのランクの方だからな試験も少し甘いのだろう)そう思った。

「ピーンポーンパーンポーン」

「試験番号559104~559123方達は試験会場Dに来てください」というアナウンスが流れた。「それじゃあ行くか」と東風に伝えた。ぼくの試験番号は559104、試験番号に何かしらの意味はあるのだろうか?そう考えながら、試験会場に向かった。マスターの試験とは違って見学をする人は少なく100人だろうか。魔法対策課の人間と多分試験を受けてる人たちの連れだろう。と考えてると、

「まずは魔力量から測定してもらう。」という試験官の言葉が響いた。一人ずつ魔力量が測られていく。水晶に手をかざすと魔力量に応じて輝き方が変わってくるらしい。試験の受ける人のほとんどが青と紫、そしてたまに赤がいる。

ぼくの番が来て水晶に手をかざすと「緑色...」少し観客席の方がざわめいていたが、(まぁいいか)と思いその声を無視した。

「君、すごいな」という声が聞こえた。「高校1年で緑なら、卒業までにはマスターに行けてるんじゃないか?」その言葉にぼくは「そうですね」と乾いた笑みを浮かべながら答える。緑...つまりはオペレーター級相当の魔力量だ。まぁ東魔高校だし、これぐらいはあってもいいだろう。と考えいる間に全員の魔力量が測り終わった。「次は魔力精度の確認だ。」その声が聞こえるとどこらからともなく的が現れる。「実際にお前らの魔法術を見て、魔力精度を確認していく」

一人一人魔法を放っていくが、東風の試合を見たせいだろうか、(こんなものなのか)と思ってしまう。アドバンス用の魔法式で判定されB、A、B、C、等と色々でていった。ぼくも炎魔法を放とうとした瞬間、

その魔法ではありえないほど、技の密度が高くなってしまった。

「あ、やっべ」そんな言葉を出していた。

『菫ョ豁」』

ぼくは普通の『普通』の炎の弾丸を放った。その魔法の判定はB、まぁアドバンス用のだこれぐらいが普通だ普通。ぼくは何食わぬ顔で列に戻った。

────────────────────

~~~観客席~~~

???「『修正』か一体何を修正したのか...それともただ修正と言っただけなのか」

(しかし、修正と言ったタイミングでの魔力量...)と思うが「まぁいいか」と言葉を吐く

「何が起きたか分かるか?雫」

「いえ、私には魔力量がいきなり増えて、そしてもとに戻るかのように減ったことしか...」

「というか、何て言ってたか分かるんですか?お師匠!」と聞かれたがそれに言葉を返すことはなく(できれば魔法対策課に彼を引き抜けないかね)

────────────────────

「はぁ...疲れた」できれば二度とやりたくないと思ってしまうほどに。

筆記試験も終え、試験の行程がすべて終わり、ぼくは後試験結果を待つだけになった。

「お疲れの様子だねー」と聞き覚えの声が背後から聞こえてくる。「そもそもぼくは試験を受けるつもりじゃなかったし」とその声に対して言葉を返す。「東風の方は明日だっけ?」

「そうだね、ぼくは時間的に明日に最終試験をうけれるって」

「そりゃそっかもう17時だもんな」そう実際は東風とぼくの分の筆記問題があったから、だいぶ時間が経っている。

「ピーンポーンパーンポーン」

「559104番~559123番の方達の合格発表です。受付までお越しください」そんな声が聞こえ、僕たちは受付へと向かう。そこに張り出されていたボードには20人全員の名前が書いてあった。

「全員合格なんてあるんだな」

「そうだねー、20だと5人ぐらいは落ちるのにね」そんな軽口を言いつつカウンターに「如月零です」と伝えると「合格者ですね、少々お待ちください」と伝えられた。A4サイズの紙がを三枚を渡された「それではアドバンス級の証明書に情報を記入してください。あとこちらがアドバンス級のカードとなります。」証明書に情報を記入し、カードを受け取った「ありがとうございす」と返すとその言葉に「本日はアドバンスへの昇級おめでとうございます」と返された。

横から「これで君は少なくとも高校卒業レベルの実力が証明されたってわけか」と言われたが「一般的な高校のな」と返しておいた。(まぁ、多少の昇級ならしといても損はないだろ)

「後は東風が明日の昇格試験を受ければ終わりか」そう呟いて、

「まぁ明日、合格できるように頑張れよ」と言うと「逆に合格できないとでと思ってるのかい?」と返されたので(合格できるだろうな)と心の中で呟いておいた。

疾風の日記

─────────────────────

零が水晶に手をかざすと水晶が緑色へと光った。だけど正直納得がいってなかった。

ぼくは顔を傾け「緑色か」と言葉を吐いた。あわよくば彼の実力が見れると期待したのだが「そううまくはいかないか」とぽつりと呟た。うまくはいかないと思っていた。彼が魔法を放つと同時に『菫ョ豁」』と言う声が聞こえた。

彼がそう呟いた瞬間魔力量がいきなり増えた。ぼくはその光景に思わずにやけてしまう。やっぱりだ、彼の放った炎魔法はB判定だとしたら彼は何に対してその魔力を使ったのか...「わからないなぁ」と呟くのだった。

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