東京魔術特区の学校生活(後編)
実技が終わって教室に戻ってくると...
「ねぇねぇ雫ちゃん、あれどうやってやったの?」だったり「雫ちゃん友達にならない?」等と言った声が横から聞こえてくる
(転入生だし、そりゃこうなるよな)
ぼくは静かに雫から席を離し、窓の外を見る。(面倒だなぁ...)そんなことを思ってると
「おい如月、ライセンス級程度のお前が雫様の隣に座るなよ」そう少し怒気をはらんだ声が聞こえた。(東雲か...)
東雲滝クラスのオペレーター級雫が入る前だったら3本指に入るぐらいの実力者だ。一度関わるとめんどい奴...と思っている「はいはい、分かりましたよ。」
そう答えて、席から立とうとしたとき、
「それってただの妬みなんじゃないか?」誰かがそう言葉を吐いた。「ちっ、東風かよ」
「逃げろ逃げろ」という声が聞こえた。
東風...東風疾風うちのクラスのマスター級...元クラス最強とあだ名を付けられたかわいそうな奴だ。少しへらへらした奴に見えるけど芯はしっかりしてる奴だ。「お前も大変だよな...元クラス最強さん」
とぼくは皮肉混じりで言ったのが、
「元々気にしてないからな」
(皮肉のつもりで言ったのがなんも思ってなさそうだな)
「まぁ、お前の性格的にそういうのはどうでも良さそうだもんな」
「いやーそれにしても君はやっぱり面倒ごとに巻き込まれる体質なんだな」その言葉に対して「うるせ」と返した。そのやりとりに雫は不思議そうな顔でこちらを見ていた。
それに気付いた東風が「これからよろしくね。分からないことがあったらこいつが教えてくれるから」と言った言葉に対し、「おい」と軽く叩きながら溜め息をついた。「じゃあ」と雫が零した。「この学校について詳しく教えてほしい...」
「そんぐらいはいいんじゃない?」
東風の言葉に(面倒ごとを投げやがって)と心の中で言葉を吐いておく。
「まずこの学校...『東魔専門高等学校』まぁ一般的には『東魔高校』とも呼ばれてるな、日本有数の魔力を専門とした高校だけどそこは理解してるか?」
小さく雫が「うん」と頷く。おい東風、お前は頷かなくても良いだろ。「東魔には階級とは別に等級が分けられてて、年3回の『等級の昇格試験』がある。今は6月だから次は来月の8月だな。雫は多分Sとかになるだろ」
雫が目を輝かせながら「等級...」と呟く。
「等級は5段階に分かれていて上からS(10人)、A(20人)、B(50人)、C(C以上と見なされたもの)、D(C未満と見なされたもの)と分かれてる。Aからは明確に順位付けがされてるらしい」
「東風が確か...」という言葉に「ぼくはS7だね」
(当たり前のように言わないでくれるか?)
「零はどうなの?」と聞かれたため、「Cだけど」と返しておいた。「後は年1回、『階級の昇格試験』がある。まぁ役所で手続きをしたらいつでも受けれるから、評価には入るらしいけどそんなに重要じゃないかな。」専門高校といっても他の高校とあまり変わるわけではない。
「後は実技が他校より多いのと実践があるぐらいかな?」そこで話を区切り、「まぁ、こんな感じだ」
満面の笑みで「ありがとう」と返す雫。そして、へらへらとする東風。
(まじでなんだこいつ)
「キーンコーンカーンコーン」その音が聞こえ自分席へと戻るクラスメイトと東風「また後でー」そんな言葉をもらったがぼくは何も返さなかった。
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「1日が終わった...」本当に今日の1日は長かった。ぼくがベットで大の字になっていると
「ピロリン♪」と軽快な音がなった。スマホを見てみると、東風からの連絡だった。
疾風「なぁ今度、階級試験受けに行かないか?」
疾風の日記
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ぼくが零と関わってる理由は簡単だ。不愉快じゃないから。言葉にするのが難しいが、他から感じられる妬みや嫌みが全く感じられない。なめ腐ってくるとかそう言うのではなく、人として接してくれている。零だけではなく、他にもいい奴はたくさんいる。だけど、それでも零に惹かれるのは零が強いと感じてるからだろう。
(ぼくの勘は当たってるのかなぁー)
「東風は確か...」その言葉に「ぼくはS7だね」
(実際の君はどれぐらいなんだろうな)その問いの答えが返ってくるのことはなかった




