【魔法少女リリカルなのはA`s】「第4話新たなる力、起動なの!」感想と考察
【感想】
フェイトがついに編入してきて、"なのは"や"なのは"の学友とフェイトが仲良くなっていく様子が描かれていて、それがとても嬉しかった。
闇の書における今回の敵たちに関しても、ある程度それぞれの特徴を垣間見れたようで良かったように思う。
"なのは"の学友のすずかと敵の主であろう八神はやてとの関係はどういう展開に繋がるのだろう、楽しみだ。
【考察 ①フェイトの編入におけるアリサの立ち振る舞い】
フェイトがこの第4話でついに"なのは"と同じ学校に編入することになった。
私立聖祥大付属小学校という学校で、白い制服を着たフェイトは今までのフェイトと少し違った雰囲気であった。
そんなフェイトはとても緊張をしていて、好奇心で集まってきたクラスメイトに困惑していた。そんな状況からフェイトを最初に助けたのは"なのは"ではなく、アリサだった。
このアリサというのが結構重要な部分だと思う。そしてここを考察①では、考えたい。
場面で、フェイトを助けようと思う人物で思い当たるのは3人である。
アリサと、"なのは"と、すずかだ。
すずかは静かでそこまで人前に出るタイプではないので、今回フェイトを助けるために真っ先に行動しなかったのは理解できる。また、今回の重要人物である八神はやてとすずかは仲が良いため、出番の量も既に足りていたのだろう。
次は"なのは"を考える。
"なのは"は今回の中で最有力候補であったと思う。
昔、アリサがすずかのカチューシャを取ってすずかを困らせているときに、間に入ったのは"なのは"だったし、"なのは"は魔法少女をしていて、人を助けるということに一層強い信念もある。
ではなぜ、"なのは"ではなく、アリサだったのか。
それは、アリサは若干ツンデレながら、友情を人一倍大事にしているからかもしれない。
"なのは"がすずかにもアリサにも悩みを打ち明けない時に、"なのは"に自分の怒りの気持ちを伝えたのはアリサだった。
アリサは友達関係において、もっとも思いを行動に繋げることのできるキャラクターだと思う。
であるからして、困っているフェイトを救出する時にも、最初に動けたのだろう。
また、"なのは"は、フェイトが今まで孤独だったことを知っているため、フェイトがみんなに囲まれているということに対して、若干の喜びを感じてさえいたのかもしれない。
いわゆる、一番の理解者による圧倒的な余裕である。
【考察 ②フェイトと"なのは"について】
今回、フェイトが"なのは"の学校に編入し、"なのは"の学友とも中の良い様子が描かれた。
ここで私が思ったのは、フェイトが"なのは"に似てきているのではないだろうか、
という点である。
常にフェイトは"なのは"と共に行動をしていたし、フェイトと"なのは"はずっと違いを見て笑っている。
魔法少女になった時にも一緒に行動している。
これでは、"なのは"とフェイトは物語における「役割』が被ってきているのではないだろか、という考えがどうしても生まれる。
中盤ほどのシーンでこんなものもある。
一方、学校では授業も終わり、帰宅するなのはたち。
アリサ・すずかとともにフェイトはなのは宅を訪れ、美由希・恭也らと談笑する。
その間にクロノから入った連絡は、「なのはとフェイトは、要請するまでは普通に過ごしていて欲しい」ということ
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「なのはとフェイトは、要請するまでは普通に過ごしていて欲しい」
このセリフに見られるように第4話では、フェイトと"なのは"はずっと二人セットで扱われていた。
新しく進化を遂げたレイジングハートもバルギッシュも、どちらも同時に修理が完了するし、その後の要請で戦いに行く時も二人は一緒だし、とにかく第4話でフェイトと"なのは"が別々でいるシーンが皆無と言っていいほどなのは事実である。
そこから読み取れることとして、フェイトと"なのは"が一心同体化しているかもしれないというのも自然な考えである。
フェイトと"なのは"の二人における話として、第4話ではこんなシーンもあった。
戦いの中で、なのはが何度もフェイトに伝え、語りかけた言葉。
友達になりたいという言葉。痛みも悲しみも、分け合いたいという思い。
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過去の回想のシーンであるこの文章で語られた、『思い』が今現在の二人の間で叶っているというのが自然な読み取りであろう。つまり今の二人は、痛みも悲しみも分け合う段階にいるということである。
そしてこれは、先ほどまで話していたフェイトと"なのは"が同化し始めているという考えの作品内における理由になると思われる。
痛みも悲しみも分け合うということは、片方が感じた思いをもう片方と共有する、つまり二人とも同じ気持ちを持つというものである。
これがあるからこそ、フェイトと"なのは"が同じような顔色で、同じような役割になっているように見えてしまったのだと思われる。
注意すべきは、僕の考えは後付けであり、より本質的なのは、「痛みも悲しみも、分け合えている」というのが二人の間で今できている、二人の仲が友達という親密な関係に移行している、ということを示すために色々と行われたということ。これが第4話であると考えるべきだ。
【考察 ③テーマの広がり】
「思いを言葉にして伝えること」それは二人が共通して持つ、強い信念だった。
そして、思いを伝えるのに「戦い」と「勝利」が必要なら、きっと迷わずに戦うことができる。
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無印では、この信念を持っていたのは"なのは"だけであった。それがA`sではフェイトと"なのは"が持つようになった。
思いを言葉にして伝える相手は、無印ではフェイトだった。A'sでは八神はやてを中心とした騎士たちに広がった。
「思いを言葉にして伝えること」というの考え方が、物語が進むにつれて広がっていっているように思える。
A'sの終わりの方では、もしかしたら騎士たちもこの信念を持っているかもしれない。そう考えると、「思いを言葉にして伝えること」という強い信念が物語が進むにつれて作品全体に広がっていくのであると考えることができる。
それは、物語全体に広がる最大のテーマと捉えることはできないだろうか。
私はこれまでのA'sの考察で、「孤独」というものを取り扱ったことがある。
無印ではフェイトが孤独というテーマを持っていた。A'sでははやてが精神的な孤独を感じていると考えることができた。いつも孤独を感じているキャラクターがいて、そのキャラクターが孤独から解き放たれるという展開が待っている。
つまり、孤独というテーマは物語を通じて存在し、それを抱えるキャラクターも物語を通じて広がっている、そんなテーマではないだろうか、とおうことである。
(八神はやては現在は騎士たちに守られているが、騎士たちが現れる前までは一人であった。また、騎士たちが現れても、騎士たちと真に打ち解けることはなく、はやてはどこか達観した大人びた人でもある。周りには優しくするが、本心を周りに明かすことはない。それを私は精神的な孤独として扱っている。)
そして、この「孤独」というテーマと先ほど説明した強い信念である「思いを言葉にして伝えること」というテーマは密接な関係があると考えることができる。
というのも、孤独というのは自分の中で自分の感情を抑え込んでいて、他者と交流がないことを指す。
「思いを言葉にして伝えること」は他者に自分の思いを伝える、他者に自分へ思いが伝わるという、人と人とのつながりを意識したものである。
故にこの二つのテーマは、指しているものが真逆ではあるが、真逆ゆえに表裏一体になっていると捉えることもできる。
つまり、テーマとしてはどちらも互いの言い換えであり、結局一つに収束しているというのが僕の考えで、そのテーマがこの魔法少女リリカルなのはにを取り巻くテーマなのではないだろうか。
【考察 ③敵について少し】
今回は、八神はやてとその周りの騎士たちの生活の様子が垣間見れたように思う。
今までは騎士たちの戦い方はそれぞれ違うが、正直、「戦う」という役割は皆が一緒であるからこそ役割が被っていて、騎士同士の差別化があまり行われていなかった。
しかし第4話でそれぞれが日常生活でどんな役割を果たしているのかが見えたことで差別化が行われたように思う。
紅い髪の毛の子は、はやてと同じ布団で寝ていて、はやてと同じ年くらいの友達のような役割なのだとわかった。
金髪の子はみんなのサポート役として動いているのがわかり、赤い髪の毛の人ははやての保護者役で、騎士の中心である。
このような、キャラの役割が細分化されたのは非常に良かったと思う。これがあったからこそ、逆に同一化し始めた"なのは"とフェイトが浮き上がるし。
【最後に】
そこまで考察らしい考察ができたわけではないので少し悔しいが、今回の僕の考察にはある一個のテーマがあったように思う。
それは、
各キャラの役割が何か。
という見方である。
引き続き「魔法少女リリカルなのはA's」の考察を続けていきたい。




