表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
24/35

【魔法少女リリカルなのはA's】「第3話再開、そしてお引越しなの!」感想と考察

【感想 (フェイトの話しかしていません。)

今回は日常を過ごし始めたフェイトが大いに描かれていたように思う。無印、そしてA`Sの第一話第二話では見られなかった安寧な日々を過ごすフェイトの片鱗が見られたように思い、そこに深く感動し、こうして感想を書いている。


個人的に好きなシーンは、フェイトが子犬フォームのアルフを見た時に笑顔になり、それに対してアルフが「可愛いかい?」と尋ねる。それにフェイトが「うん。」と答えるシーンがあるのだが、そこが本当に素晴らしい。


「うん。」と言うときのフェイトの顔が本当に幸せそうでこちらも癒される。


また、"なのは"の学校の制服をプレゼントとして受けとった時のフェイトの困惑の顔だけでなく、その後の恐る恐るリンディさんにその真相を尋ねる時のフェイトの顔も素晴らしい。

もしかしたら"なのは"と同じ学校に通えるかもしれないとフェイトは思いを馳せるが、もしも想像と違った時を考えると喜びすぎるとあとが怖い。そのような背景があったのかどうかは分からないが、フェイトが少し感情を抑えながらも期待と希望の籠った瞳でリンディの口元を見るシーンはひどく素晴らしかった。


その後、"なのは"と同じ学校に編入することがわかった時に、制服の入ったプレゼントを抱き寄せて顔を赤らめるシーンもまた最高に素晴らしかった。

ありがとう。




【考察 ①新たな魔道具】

ここからは真面目に考察を書いていこうと思う。第3話と言うこともあり、まず考えたいのは無印の時にはなかった、新しく生み出された要素だ。


第一話第二話の中心の存在であり、第3話で説明がなされた概念。それこそ新たな魔法体系、「ベルカ式」だ。


第3話でこの魔法体系の説明がなされた。以下がその説明である。




「ベルカ式」それはかつて、なのはやクロノたちの扱う「ミッドチルダ式」と勢力を二分した魔法体系。遠距離や広域攻撃をある程度度外視して、対人戦闘に特化した戦闘魔法。

魔法少女リリカルなのはA's公式ホームページ

今まで登場してきた魔法形態というのが「ミッドチルダ式」であり、新たに登場したのが「ベルカ式」である。


第一話第二話でもこの魔法体系の違いによる戦闘方法の違いが強調されていたのだが、第3話ではその「違い」についての言語化がなされたと言うのが自然な受け取り方だろう。


また、「ベルカ式」で用いられる特別な道具の説明も見てみよう。




優れた術者は騎士と呼ばれ、その手にするのは「アームドデバイス」と呼ばれる武装。

圧縮魔力を込めた「カートリッジ」を武器内で炸裂させ、瞬間的に圧倒的な魔力と破壊力を生み出す、危険な技術。

魔法少女リリカルなのはA's公式ホームページ

「カートリッジ」と呼ばれる武器によって、瞬間的に圧倒的な魔力と破壊力を生み出すようだ。

故に、長期戦でも減衰しない戦闘が行えるし、近接戦闘を得意とする戦闘方法により、戦いづらい相手だと分かる。

実際に、第一話では"なのは"のレイジングハートが破損するほどの攻撃力を持つことが確認されている。






ベルカ式を導入した理由としては、近接戦闘を取り入れるためであったり、別の派閥と構造的に対立させる方が無印と違う展開にできると考えたからだと思う。


もし今回もミッドチルダ式の術者との対立が描かれるのであれば、どうしても無印の時の再編のように思えてしまうし、他に新たな要素を作るのが難しいからだ。であるならば、戦闘描写ごと無印の時と大いに変えてしまった方が面白い。そういう考えはおそらくあると思う。






【考察 ②さらに踏み込む】


もはや魔法少女という響きはこの作品における一般概念ではないように思われる。「ベルカ式」の術者たちは、騎士と呼ばれているし、そもそも魔法を扱う人々は術者と呼ばれているなどの事実から感じたことである。魔法少女という言葉はどちらかというと"なのは"やフェイトなどの固有の人物を表している言葉なのではないかと思うほどに、魔法少女という言葉が作品内で描写されていないように思う。




【考察 ③なぜここでグレアムが登場したか】


保護観察官にして時空管理局歴戦の勇士、ギル・グレアム。もと艦隊指揮官、そして執務官長も歴任したグレアムはなのはと同じ世界の出身で、幼い頃にひょんなきっかけで管理局員と出会い、魔法の才能を見いだされて管理局入りしたという

魔法少女リリカルなのはA`s公式ホームページ

ギル・グレアムは簡単に言えばこの作品世界で活躍した人物だ。


作品内部での立ち位置としては主人公"なのは"やフェイトを導く存在、完成された変わらない存在であると言える。


前回の考察では、動きうる可能性を秘めた要素と、動き得ない要素を整理することによって作品全体をより見やすくなるというのがあった。


今回もこの考え方を大いに利用できると思われる。ギル・グレアム。彼は過去に活躍し、主人公達を導く存在。


それはこの第3話だけでも明瞭に読み取れる。


保護観察官にして時空管理局歴戦の勇士、ギル・グレアム。もと艦隊指揮官、そして執務官長も歴任した

魔法少女リリカルなのはA's公式ホームページ

彼は完成されている。彼が残した過去の偉業が存在しなかったことにはならない。

故に、彼は動き得ない側の人間である。


なぜ動き得ないと断定できるか。


それは無印の時を考えればわかる話だと思う。無印において過去に活躍した人として誰が挙げられたか。そう、プレシアだ。彼女は昔有名な大魔導師であったが、魔法実験で事故を起こしてしまい追放された。


そんな彼女が過去をやり直すために禁忌に手を出し、ジュエルシードを探すようにフェイトを使った。


いわば、過去に活躍していた人間が失敗し、そしてそんな人物が物語のストーリーの中心であったという展開が無印である。


そして考察①のように、今回のA'sは無印の時とは違う新たな要素を追加しているはずだ。それは目に見える魔法体系の追加だけではない、テーマにおいても同じだと考えている。


つまり、今回のA'sでは無印の時とは違うテーマを持つようにしているはずだ。過去に活躍していた人間が今回も堕落して物語の中心になる展開はそれに反する。つまり堕落しない。物語の中心にはならない。


つまり栄光あるギル・グレアムの人物像は物語全体を通して保持されるはずという考えになる。






では今度は少し変わった問いをしたい。なぜ、ギル・グレアムはこの第三話で登場したのだろうか。


まず、具体的に何をしたのかを述べる。


グレアムはフェイトに「自分を信じてくれる人のことは、決して裏切ってはいけない」という事を守れればあとは行動に制限をしないことを約束し、フェイトはそれを了承する。 

クロノにとってもかつての指導教官であり、尊敬する人物であるグレアム。

「闇の書」がまた復活したこと、自分たちが担当となったことを伝える。

グレアムは「自分が言えた義理ではないが、無茶はするなよ」と静かに告げ、クロノはそれに答える。

魔法少女リリカルなのはA's公式ホームページ

そこからわかるギル・グレアムが行った役割は主に三つであろう。


一つは、フェイトに裏切りをしないことを条件に経過観察を止めることを述べるためだった。

もう一つは、特にクロノに今回の事件に対して注意するよう述べるためだった。

最後は、時空管理局トップを作品に登場させるためだった。

ギル・グレアムの登場理由の予想

今回は一つ目だけを抽出して考える。というのも二つ目はクロノが今回の事件の中心である「闇の書」と因縁があることの強調、三つ目は時空管理局が無印の時と比べて登場する頻度が増えた結果、新たな情報開示といった背景があるのだと容易に想像できるからだ。


これが最後の考察になる。1個目の背景について本気で考察を行う。




【考察 ③裏切りとフェイト】


自分を信じてくれる人のことは、決して裏切ってはいけない。

魔法少女リリカルなのはA's公式ホームページ



この文章についてまずは私たちへの影響と、作品内部での効果の二つに分けて考えてみる。


[私たちへの影響]


フェイトは裁判が終わり、経過観察を受けることとなった。しかし、裁判は無印とA'sをつなぐ要素でしかなく、これからの展開においては描かれることもされない、邪魔になってしまう要素だ。


どれだけフェイトが活躍しようとも、事態が困窮しようとも、経過観察という言葉がフェイトの周りを漂っていることを私たちはどこかで考えてしまう。


たとえ話が進むうちに完全に登場しなくなる要素であっても、経過観察が作品内部においてどこまで裏で続いているのかは誰にもわからない。そのせいで、私たちは意識してしまう。そういった作品への没入を阻害する要素を、内部の人物が「止める」という言葉を持ち出して完全に断ち切らせたかったのかもしれない。


私の考えをまとめると、この第3話のギル・グレアムとの面会シーンのおかげで、経過観察がされなくなるということが言及されて晴れて、私たちは第4話以降でフェイトに無駄な雑念を感じさせられなくなって良くなった。


このように、作品へ没入しやすくするための制作側の丁寧な対応のように思うのは私だけだろうか。






[作品内部への効果]


また、今回その条件に出された言葉も興味深い。


自分を信じてくれる人のことは、決して裏切ってはいけない。

魔法少女リリカルなのはA's公式ホームページ

ちなみに私は「裏切り」という言葉がこれからの展開におけるとても重要な言葉だと思っている。

というのも、無印からA'sでの第3話までの描写によれば、フェイトとはどちらかというと、周りに流されやすく、我は弱く、優しい、という傾向が見られる。


そんな傾向と、今回の注意として挙げられた「裏切り」にはどうしても一貫性がないように思えてしまう。


フェイトが"なのは"を裏切るだろうか。


おそらく、というかほぼ確実にそれはないだろう。


もし、「"なのは"に裏切られた」という被害妄想によってフェイトが暴走するという展開がこれから行われて、それに対しての伏線としての注意なのであれば、「仲間を信じなさい。」というような内容になっているはずだ。


どうして、「自分を信じてくれる人のことは、決して裏切ってはいけない。」という文章になったのか。


この問いに対しては恐らくこの考え方では納得のできる答えに辿りつかないだろう。


ここで、[私たちへの影響]と[作品内部の効果]という二つに分けて考える方法を中断し、もっと無印の時のフェイトと比較することによって答えを出したいと思う。




【考察 ④裏切りとフェイト part2】


自分を信じてくれる人のことは、決して裏切ってはいけない

魔法少女リリカルなのはA's公式ホームページ

ここで一つ考えたいフェイトに関係する変化がある。


それはフェイトの交友関係の変化である。


まず、無印の第13話で語られていたこととして、「私を信じてくれた唯一の女の子」というのがフェイトによる"なのは"の印象であった。

アルフもフェイトのことを信じてくれる存在であったが、それを含めても無印でフェイトを信じてくれるのは、そこまで多くなかった。


しかし、無印の第13話の最後において、フェイトの無罪を主張しようと時空管理局のクロノやリンディ提督、そしてユーノも彼女を信じてくれるようになった。A`sでは"なのは"の友人とも友達になり、"なのは"の家族とも親交が生まれた。


無印の時と比べて彼女を取り巻く関係は爆発的に増加した。これは、無印におけるテーマであった、「孤独」とも大きく接続している。私はA'sでもそのテーマは八神はやてという人物によって続いていると考えているが、主要人物であるフェイト・テスタロッサが持つテーマはそれではないと考える。


A'sにおけるフェイト・テスタロッサが抱える新たなテーマとは、「友達との関わり方」ではないだろうか。


第13話で"なのは"に友達になりたいことを伝えたフェイトであったが、その時のフェイトも肝心の友達になる方法を知らなかった。


そこからA'sでは、フェイトが"なのは"の学友と親交を深める様子が綿密に描かれていたり、フェイトが"なのは"と一緒にいる様子がOPのPVでもEDでも非常に大々的に描写されている。


フェイトが抱えるテーマは「孤独」から「友達との関わり方」に移行したと言えると思う。


それを踏まえて先ほどのギル・グレアムの言葉を考えたい。




自分を信じてくれる人のことは、決して裏切ってはいけない

魔法少女リリカルなのはA's公式ホームページ

「友達との関わり方」がフェイトの今回のテーマだと考えると、少し面白い結論が出そうだ。

テーマとは物語の中で展開される概念だ。先ほど話した、動きうる可能性を持っている要素か、動き得ない要素かで言えば、明らかに前者であろう。つまりテーマは必ず動く。


ゆえに「友達との関わり方」というテーマが終始楽しく過ごしているだけで終わるはずがないのだ。必ずどこかですれ違う場面が訪れるのだ。そういった変化があるからこそテーマたり得るのだ。


であるならば「友達との関わり方」における変化とはなにか。答えはすでに書いてある。


「裏切り」だ。








【最後に】


私は現時点で第3話までしか知らない。

だからこれは完全な予想で妄想で予言でしかない。けれど、この予想で妄想で予言には、ある程度の論理性と合理性がある。


A'sを見終わった時、その頭には何があるだろうか。楽しみである。


あとフェイトかわいい

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ