【魔法少女リリカルなのは】「第8話それは大いなる危機なの?」感想と考察
【感想】
最高に面白くなってきたというのが視聴後の感想だ。
本当に面白い。これからの展開が非常に楽しみだ。今まで多くつけてきていた点がもうすぐ一気に結ばれて驚くような形が顕れる、そんな待ち遠しさを今感じている。
考察ではなぜここまで面白いと思っているのかについての具体的な理由を考えることで、この作品における第8話の役割や位置を考察していこうと思っている。
【考察 ①時空管理局の意味】
第6話までは存在すら言及されていなかった時空管理局はこの作品が終盤へと向かう中でどのような意味を持っているだろう。
根源的な意味としてはやはり変化をもたらすための存在だと思える。ジュエルシードから生まれる敵を魔法少女が抑えて封印するだけの物語。これがフェイトの登場によって、二人の魔法少女の衝突に移行していった。
そして今回の時空管理局の登場によって、フェイトと"なのは"の関係性に変化が訪れ、またフェイトの母親の思惑などが顕れる原因にもなっている。
この第8話における時空管理局の存在によって引き立ったシナリオを具体的に挙げるとするならばやはり、
「ユーノ君が美少年に戻った」
というシナリオだろう。
これは時空管理局という外部の支配組織が現れなければ発生しなかったシナリオだと私は思う。
フェレットでも生活に事足りているユーノ君に元の姿に戻るかどうかを他者が尋ねる場合、その他者はもちろんユーノ君の真の姿を知っている必要がある。
しかし知っていそうなフェイトやその使い魔もわざわざ言及するとは思えないし、"なのは"やその友達が知っている言われもない。そこで中立の外部の存在くらいにしかこれは扱えない展開だと思うのは間違っているだろうか。
【考察2.5 第3部の始まり】
そして私的にはユーノ君がフェレットの姿から人の姿に戻ったシーンを見て直感的に第三部の始まりだと悟った。
ちなみに第二部はフェイトの登場である。
というのも、これまでフェレットの状態のユーノ君によって、彼が住んでいた世界の話や、彼がジュエルシードを集める理由などは明かされていたが、それが"なのは"と地続きで繋がっていなかったように思っているからだ。
所詮言葉の上の話でしかない。どこまで行っても"なのは"は向こう側の世界を実際に行ったことがない。ユーノに言われるがままに、ユーノが教えてくれた情報をだけを頼りに行動しているような感じがしていたからだ。
詰まるところ、時空管理局が現れるまではユーノによって"なのは"の情報源はジャックされていたということである。
しかし時空管理局が現れたことによって、ユーノは大勢いるその世界の住人の一人に成り果てた。時空管理局のメンバーによってロストロギアの説明もなされ、いよいよユーノによる情報源のジャックは瓦解した。
これによって新たな関係が生まれた。ユーノとフェイトと"なのは"達という幼い心を持つ魔法少女やその仲間と、政治的または外部の合理的規約を基に行動する集団である時空管理局、そして私欲で企むフェイトの母親。
この三つに大きく分かれた気がした。
第二部、つまり第7話までは主にフェイトと"なのは"の衝突がメインであった。だから私の考察のほとんどがその二人の関係性についてのものであった。しかしそれが第8話で大きく広がった。第3部に移行したような気がした。そこに私は感想で示したようなワクワクさを感じたのかも知れない。
【考察 ②物語全体の結末を左右する象徴】
第8話で超重要な設定が時空管理局の艦長によって提示された。
ジュエルシードはそんな品物のひとつで「次元干渉型のエネルギー結晶体」。
複数発動させることで次元空間に影響を及ぼす「次元震」を引き起し、最悪の場合、いくつもの並行世界を壊滅させるほどの災害「次元断層」のきっかけにもなりうる。
魔法少女リリカルなのは公式ホームページ
「次元震」に「次元断層」という言葉が印象的である。この作品における次元というのは二次元や三次元というようなものではなく、並行世界のようなものを表しているのだと思われる。
それらを引き起こすのがこのジュエルシードだ。フェイトの母親はジュエルシードを集めさせることで何をしようと考えていたのだろうか。
おそらくだが次元震を引き起こさせることによって並行世界を分断させる次元断層を起こしたり、逆に平行世界同士を繋げたりする目的があるのかも知れない。何かの地名を終盤で語っていたためどこかを探しているような気もする。しかしここは情報量が少なくわからない。
また、ジュエルシードによって引き起こされるのが次元震だが、ユーノが転移した理由もこの次元震であり、フェイトと"なのは"の衝突によって発生したのも次元震であることからほぼ確実に「次元震」が重要なキーになっているのはいうまでもないだろう。
この「次元震」を起こさせたいフェイトの母親と、それを防ぎたい時空管理局と、そんなことよりもフェイトと対話をしたい"なのは"、というような各々の目的の相違が衝突につながる気がするのは自然な読み取りだろうか。
【考察 ③全体を通してのこの話の役割】
第8話が全体を通してどのような役割を持っているのかを考えたい。
先ほども言っていた通り、ジュエルシードの役割が言及され、フェイトの母親が収集する理由やロストロギアの説明などのこれまで不明とされてきた詳細が明らかになった。
また、"なのは"はフェイトに再開するために時空管理局と一時的に協力することを決めたりなど第8話は各々のポジションと役割の再確認と更新が行われていたようにも思う。
このように、情報を埋めて最終決戦にいよいよ挑む様子であったり、立場関係を再定義して来る決戦へと心を落ち着かせる様子などの存在から、私はこれらは全て
「次の大いなる攻防の準備のためである。」
と考えている。
【総評】
次、第9話ではどのような展開になるのか非常に楽しみなところである。また、今回で情報の不明だった箇所が捕捉されたため、今度作品全体を取り巻くテーマが大いに露出してくると思われる。
そのためこの作品のメッセージにも注意しながら彼女達の活躍を楽しみにしたい。




