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今更、愛を誓うのですか?  作者: 黒塔
スピンオフ 第4章
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-4




それから間もなく、ルチアは勢い良く目の前の扉を開けた。



驚いたようにして乱れた着衣を整えながら、部屋に入ってきたルチアを見る2人。ベルは体を隠すようにしてシリルの背中に隠れ、シリルもまたそんな彼女を庇っていた。



「何の用だ?」



シリルの問いかけに何も答えないまま、彼を睨みつけるルチア。


そんなルチアはコツコツとヒールと音を鳴らしながら、乱れたベッドの上にいる2人の元へ近づく。ベルの香水だろうか。ルチアは甘く、頭痛がするような花の匂いにハンカチを出すと口元へと当てた。



「出ていけ。今はお前の来る場所じゃない」



ここ最近、ずっと向けられている彼からの冷たい視線と言葉。ルチアは溢れそうになる涙をグッと堪えた。



(今更、嫌われるのを怖がる必要なんてないはずなのに)



爪が食い込んだ掌が痛い。彼をこの場で罵りたい言葉はいくつも出てくるのに、それを口に出すのを躊躇している自分の気持ちに気付いてしまう。



それでも、自分たちの関係はもう二度と元には戻らないのだと分かっていた。








もう…きっと幸せだったあのころには戻れないのだろう。





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