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「いいわ、全てを終わらせましょう」
そう口にしてルチアは、頭につけたティアラを外す。自分を裏切る様なこんな男。こっちから捨ててやればいい。
しかし、ルチアはこちらを見つめる女の視線に気付いた。
まるでこのティアラを渇望するかのような浅ましい視線を向けてくる女。
それでいて、ルチアと目が合ったことに気付くと、まるで見せつけるかのようにして彼の腕にくっついて笑みを浮かべてくるのである。
(…あぁこの女、消してしまいたいわ)
ルチアの中に思い浮かんだのは、そんな感情だった。
ルチアはわざとティアラから手を離すと、ベルに向けて余裕そうに笑みを浮かべて見せる。壊れていくティアラを見て、悔しそうにするベルの顔は何よりおかしい。
それでいて、ルチアは落ちたティアラを拾おうとするシリルの手をヒールで踏みつけることにした。
驚いた様子でこちらを見つめるシリルに、冷たく視線を向けるルチア。
ルチアはそうして、静かに言葉を口にする。
「あの時の選択は間違いだったようね」




