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今更、愛を誓うのですか?  作者: 黒塔
スピンオフ 第3章
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「ルチア様、ちゃんと見ててね!!僕、こんなことも出来るようになったんだよ」



幼い少年が小さな木剣を振り回しながら無邪気に駆け回る。そんな様子をルチアは笑顔で見つめていた。



「まぁ、きっと素敵な騎士様になれるわ」




その日、ルチアは亡き王妃(現王・ウォルターの妻)の子であるロニーと中庭で楽しく過ごしていた。元々、ルチアとロニーは顔を合わせることすら許されず、こんな風に仲良く過ごすことなんて想像できなかった。


というのも、先王妃は後継者となるロニーを厳しく躾けており、万が一、子供が出来ないことで妬みを持ったルチアがロニーを狙うかもしれないと、絶対に会わせることをしなかったからである。




しかし、つい先日、先王妃が厳しすぎる後継者教育ゆえに隠れて体罰までしていることが発覚し、罰を受ける形で王宮を出される事件が起きた。


体罰を見て見ぬふりをしていた使用人まで一気に入れ替えられることになり、ロニーの周囲の人々が一気に入れ替えられた。


誰もがどう触れていいのか分からずに孤立してしまったロニー。そんなロニーを気遣って声を掛けたのがルチアだったのである。



最初、先王妃からルチアの悪い噂ばかりを聞いていた様子のロニーは体を強張らせていたものの、ウォルターやシリルの仲介もあって少しずつルチアとロニーの距離は縮まっていった。





「僕、将来は絶対ルチア様を守る騎士になってあげるからね!」




そうして今では、シリルが嫉妬してしまうほどロニーはルチアに懐いていた。今まで厳しい後継者教育ゆえに、笑うこともなく大人びた子だと言われていたロニー。


しかし、こうして見る彼は誰よりも無邪気で、元気いっぱいの子だった。




「ロニー、いくら可愛い甥っ子とはいえルチアは駄目だ。他の令嬢を見つけなさい」


「えー、僕結婚するなら絶対にルチア様がいいのに!」




そんな可愛らしいロニーとシリルのやり取りを、お茶を飲みながらのんびりと見つめていたルチア。



厄介だった先王妃が消え、毎日に平和が訪れていた。

















…はずだった。





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