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今更、愛を誓うのですか?  作者: 黒塔
スピンオフ 第3章
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-3




「まったく、だから私が選んだ女と結婚しておけば良かったのに」



先王妃の言葉が酷く心に突き刺さるものの、ルチアは自分がシリルの子を…後継者となる子を孕めば済むはずだと考えていた。




だからこそルチアは今日もシリルを引き留め、何度だって種を注いでもらう。


シリルもルチアの不安をわかっているからこそ、気遣うようにしてルチアの願いをなんでも叶えてくれた。








その日の夜、情事の後にシリルは不安そうにルチアの顔を覗いてきた。



「ルチア、俺は君がいてくれればそれでいい。辛いならいっそ逃げよう。2人だけ、どこかで幸せに暮らそう」



シリルはそう告げて、ルチアを安心させるようにして手を握ってきた。



「大丈夫よ。あなたがウォルター様の元を離れる方が問題じゃない。あの人、いつか過労で死んでしまうわ」

「いや、でも…」



こうしたやりとりはもう何回も行っていた。




それに、彼が言うように簡単にこの国を出ていけるはずもない。


きっと一緒に逃げだしたとして、連れ戻されるのはシリルだけだろう。あの先王妃のことだから、ルチアだけをどさくさに紛れて葬り去ることなんて簡単なはずだ。






「私はあなたを選んだことを後悔していないわ」





シリルを安心させるようにそう告げるルチア。


実際、シリルの兄であり現国王のウォルターも、色々とルチアに気遣ってくれていた。だからこそ、先王妃も大きな行動を映せず、ルチアにこうして何度も小言を告げるだけなのだ。





「ルチア、絶対に俺は君の味方だから」



そう告げるシリルに抱きしめられ、とくとくと彼の鼓動が聞こえてくる。ルチアはシリルの暖かさに包まれながら、ゆっくりと瞼を閉じるのだった。






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