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婚約破棄が決まってまもなく、ルチアはシリルの妻として彼の国へと渡った。
元々ルチアたちが管理するはずだった領地に関しては、学園を卒業したデリックが引き継ぐことになっている。デリックに任せれば領民たちも苦しむことはないだろう。ルチアは国に残していくデリックに負担をかけてしまったと考えながらも、彼に甘える形で国を去った。
一方でミリウスの方は、今回ルチアとの婚約破棄を父親がよく思っていないらしく、家を勘当させられたという。
しかし、元々貴族を辞めて好きに自分の好きな絵を描いて生計を立てたいと考えていたミリウスに取っては都合が良い話だった。今ではむしろそんな経緯が話題となり、画家としてのパトロンも手に入れたという。
そうして、全ては上手くいっているはずだった。




