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「俺たちはきっと、婚約者じゃなくなった時の方がずっといい関係になれるはずだ」
そんな告げるミリウスに「馬鹿な男」と呟いて、ハンカチで涙を拭うルチア。
目の前で女性が泣いていてもハンカチを差し出してこない彼。いや、もしかしたら、この状況ではハンカチを差し出さない方が優しさなのかもしれない。
「君の幸せを応援する」
ルチアは目の前の彼のそんな狡い言葉を聞いた後、今日は初めて自分から先に席を立った。
いつのまにか厚く周囲を覆っていた雲は消え、辺りには暖かな日の光が差し込んでいるのだった。




