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翌朝になって、昨日のお酒のせいなのかだるさを感じながらも目覚めたルチア。そんなルチアがゆっくりと身支度を終えて用意された朝食に口を付けていると、珍しく朝からどこかに出かけていた様子のデリックが現れる。
「姉さん今日の予定は?」
「ううん、特にはないわ。でも、少し寝ていたいかも」
「なら午後の遅い時間でいいから、少し会ってほしい人がいるんだけど」
そうデリックに告げられて、ルチアはハッと気づくことがあった。
(もしかして、恋人かしら?)
早くに婚約者を決められたルチアとは違って、デリックの方は年齢や家格の釣り合う女性が少なかったことからも婚約者はまだいない。むしろ学園に通って人脈を広げていった方がいいだろうと、両親としても自由にさせているようだった。
(学園できっと素敵な女性に出会えたのね。でも以前、父親と会ったときはそんな話を聞かなかったわ。もしかして私にだけ先に教えてくれるのかしら?)
「わかったわ。午後に時間を空けとくわね。庭園で一緒にお茶をしましょう?」
からかいたくなる気持ちを押さえながら、デリックの恋愛を応援しようと何も気づかないふりをしてそう返答するルチア。ただ、その日は午後までどんな女性が現れるのかとドキドキして、落ち着かない時間を過ごすのだった。




