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目を覚ますと見知らぬ場所であり、ディーナは酷く困惑することになった。覚えている最後の記憶は…と考えて、ハッとしたディーナは自分のお腹に触る。すると、膨らんでいたはずの場所は、すっかりなにもなかったように小さくなっていた。
(私の赤ちゃんは!?)
嫌な予感がしたディーナは、腹に残るずくずくとした痛みを感じながらもすぐさまベッドを降りる。体中が痛んで、何度も足をもつれさせて転んでしまったディーナだったが、今は自分の赤子の無事を知ることで精一杯だった。
「あ…ちょっと待って!!」
そんな中、たまたま廊下を歩いていたメイドを見つけたディーナは、居場所を聞こうと近づく。しかし、彼女はディーナが足元に血を垂らしながらも歩いている状況に真っ青な顔へと変わり、すぐに部屋で安静にするように求めてきた。
「お願いっ!お腹の子が無事だったかどうかだけでも知れればいいの!」
「お待ちください!こんな状態で歩き回っているだなんて。…そ、その…きちんと公爵様から話がされるはずですので」
納得が出来ない状態だったものの、上手く体に力が入らないせいもあって思うように動けずにいたディーナ。
しかし、ディーナはどこからか聞こえる赤子の泣き声を聞くことになる。
「…っ、今のは」
泣き声はほんの一瞬であり、ここからそう遠くない部屋から聞こえたことが理解できた。
ディーナはメイドに謝って彼女の手を振り払うようにして走り出すと、廊下の先にあった扉に手を掛ける。後ろからはメイドの制止が聞こえていたものの、ディーナは勢い良く扉を開け放つのだった。




