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不安そうに目が泳ぐ彼の視線がルチアと交わう。
魔道具を付けていることからもいつもと雰囲気が違う彼の瞳。いつも以上に赤くきらめく彼の瞳の紋様は、まるで熱を持ったようにしてルチアを見つめてきた。
「…俺は…俺はおかしくなってないよな。ルチア、っ、俺はちゃんと俺自身のままだよな」
「えぇ、ここにいるあなたは正気よ。私を守ってくれてありがとう」
震えるような声でそう漏らしたシリルを抱きしめるルチア。気付けばカランと音がして魔道具の眼鏡が床に落ちており、シリルはルチアの体に顔を埋めるようにして強く体を引き寄せてくる。
ベルが話した子供のこと。もしかしたら、同じような悲劇を繰り返すことになるかもしれない。
そんな不安がまだ胸を渦巻くルチアだったが、今はシリルがどこにも消えないようきつくきつく彼の体を抱きしめるのだった。




